2011年に発生し、日本中を震撼させた東日本大震災から、2022年3月11日で11年が経過します。12都道府県で1万5900人の死者をもたらした大災害。あの日をきっかけに、暮らしの中で人々の防災意識が変わったり、防災テクノロジーや防災ビジネスに力を入れる企業が増えました。いま、みなさんが友達や家族と連絡を取り合うツールとして気軽に使っているスマートフォンアプリ「LINE」も、東日本大震災をきっかけに誕生したサービスです（運営元：株式会社lINE、本社：東京都新宿区、代表取締役社長：出澤 剛、以下、LINE）。

そんなLINEが、ヤフー株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長 CEO：川邊 健太郎、以下Yahoo! JAPAN）と連携して2021年から行っている東日本大震災復興支援企画を今年も展開します。

タイトルは『3.11 これからも、できること』。

昨年から「3.11企画」に参加している方も、今年が初めてだという人も、特設サイトから様々な方法で被災地への復興支援をすることができます。

被災地復興支援企画『3.11 これからも、できること』

気軽に被災地支援ができる、LINEとYahoo!JAPANのチャリティー企画

東日本大震災の際、家族や知人に電話やメールが届かず、不安を感じた方が数多くいました。そこで「大切な人と連絡を取ることができる手段が必要」という想いのもと、2011年6月にコミュニケーションアプリとして誕生したのが LINE です。

今では8600万人が利用するサービスに成長し、日常のコミュニケーションからいざという時に役立つ機能や災害時対応、被災者支援など、防災における多様な役割を担っています。

Yahoo!JAPAN は1996年の創業以来、情報技術による社会課題の解決を目指している企業です。特に災害が多数発生する日本におけるデジタルプラットフォーム事業者の社会的責任として、メディアサービスを通じた防災や災害情報の提供はもとより、ECや募金などのサービスを活用した復興支援にも注力しています。

そんな防災に対する信念が共通した両企業が共同実施するプロジェクトが「3.11企画」です。

引用：Yahoo!JAPAN×LINE「3.11企画特設サイト」

企画の始まりは、さかのぼること2014年。まず Yahoo!JAPAN がインターネット上で『Search for 3.11検索は応援になる。』というプロジェクトを始めました。3月11日にYahoo! JAPANで「3.11」と検索された数の10倍の金額を東日本大震災の復興に携わる団体へ寄付するというものです。

その後も毎年この検索プロジェクトは展開され、東日本大震災から10年となる節目の2021年、Yahoo!JAPANがLINEと経営統合をしたのをきっかけに、Yahoo!JAPAN×LINEの連携プロジェクト「3.11企画」として発表されることとなりました。

今年は『3.11 これからも、できること。』というタイトルで特設サイト上に、

  • 検索
  • 防災
  • 寄付
  • 知る
  • 買う

の4つをテーマとした、ユーザー参加型のコンテンツが展開されます。

テーマ①：検索 『3.11 検索は、チカラになる。』

2022年3月11日のあいだに、

  • インターネットの「Yahoo!検索」
  • LINEニュースタブ上部にある検索窓「LINE Search」

で『3.11』と入力すると、それぞれ10円、あわせて一人につき20円が、LINEとYahoo!JAPANによって福島支援のために寄付されます（上限はそれぞれ5,000万円）。

「Yahoo!検索」はパソコンでもスマートフォンでもできますが、「LINE Search」はLINEアプリ内サービスのため、スマートフォンをご利用ください。

引用：LINEアプリからLINEニュースの画面。上部の検索バーで「3.11」と検索しよう。

「3.11」と数字を打つだけなので、10秒もかかりません。ぜひお気軽に参加してみてください。

検索数の集計は日付が変わる「2022年3月11日 23時59分」まで。昨年2021年では合計11,966,730人が、この検索企画に参加したそうです。今年はどうなるでしょうか……？

  • 「3.11 検索は、チカラになる。」
  • 参加期間：2022年3月11日 0：00～23：59
  • 寄付先：あしなが育英会、3.11伝承ロード推進機構、3.11みらいサポート、パイオニズム、ラブフォーニッポン

▶︎「Yahoo!検索」をしにいく！

▶︎「LINEニュース」へ検索しにいく！

テーマ②：防災 『3.11 防災は、チカラになる。』

防災を目的とした企画では、大規模地震発生後の行動をシミュレーションできる防災コンテンツや、LINEの友だちにまとめて安否を教えられる機能を公開します。

3分でできる避難訓練「スマホ避難シミュレーション」

Yahoo!JAPANとLINEが共同開発した、ユーザー体験型の防災シュミレーションアプリです。
大規模地震が発生したときに必要な初期行動と、スマホで情報を集めながら、安全に避難・安否確認する流れを、アニメーションの視聴やクイズの回答を通じて3分でシュミレーションを行います。まるでゲームをするように、ちょっとした暇つぶし感覚で楽しみながら防災について考え、学ぶことができます。

防災に関する科学技術の研究を行う「国立研究開発法人防災科学技術研究所（文部科学省所管）」の総括主任研究員、臼田裕一郎さんが監修しており、子どもから大人まで知っておきたい備えの知識が盛りだくさんです。

▶︎ 3分でできる避難訓練「スマホ避難シミュレーション」を詳しく知る

▶︎実際に「スマホ避難シュミレーション」をやってみる！（※スマートフォンからアクセスしてください）

「LINE安否確認」

大規模な災害が起こった際にLINEの「ホーム」タブで起動し、LINEの友だちに自分の安否を知らせたり、LINEの友だちの安否を確認することができる機能です。

災害時にLINEで自分の状況を共有するシミュレーションの一環として、2022年3月11日に「LINE安否確認」体験版が全ユーザーに表示される予定となっています。

テーマ③：寄付 『3.11 寄付は、チカラになる。』

「LINEスタンプ寄付」（3月3日公開）

動画クリエイターHIKAKINさん協力のもと、東北を応援するLINEドネーションスタンプ「ヒカキン SMILEスタンプ」が販売されます。スタンプの売り上げは全額、震災の風化防止や未来世代の支援のために寄付されます。

「ヒカキン SMILEスタンプ」概要

  • 点数：24点
  • 販売期間：2022年3月3日～2022年10月31日
  • 価格：250円（100コイン）
  • 寄付先：あしなが育英会、3.11伝承ロード推進機構、3.11みらいサポート、パイオニズム、ラブフォーニッポン

▶︎「ヒカキン SMILEスタンプ」をダウンロードしにいく！

「Yahoo!ネット募金」

「Yahoo!ネット募金」内に、東北復興のために活動する団体が実施しているインターネット募金プロジェクトをまとめて紹介するコーナーを開設。
「子供たちを応援」「防災・災害復旧支援」「被災地域を応援」「未来の人材を育成」の4つのカテゴリ・全54のプロジェクトから、ユーザーが寄付先を選択できるようにします。

寄付方法は「Ｔポイント」か「クレジットカード」、「携帯電話料金支払いと一緒に」のどれかから選択できます。（Ｔポイントは1ポイントから、クレジットカードは100円から）。

また、Yahoo!JAPANが社会貢献活動の一環として運営する非営利団体「Yahoo!基金」の「災害復興みらい基金」では、ユーザーの寄付額に対して同額をYahoo!JAPANが寄付する「マッチング寄付」を行い、ユーザーの支援額を2倍にして被災地の支援等を行います。
※「マッチング寄付」の上限金額は「Yahoo!基金」が実施している募金すべてを合計して毎月500万円です。ただし、募金ごとに「マッチング寄付」の上限金額を設定している災害緊急支援募金はこれに含みません。

▶︎ 「Yahoo!ネット募金」3.11企画へ寄付先を探しにいく！

▶︎【あなたの寄付が2倍】次の災害にそなえる「災害復興みらい募金」（Yahoo!基金）を見る！

「LINE Pay寄付」

モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」や「LINEポイント」等を使って、スマートフォン上で気軽に寄付ができます。金額はすべて公益財団法人日本財団に寄付され、被災時の速やかな生活再建をサポートするための取り組みに活用されます。

テーマ④：知る 『3.11 知るは、チカラになる。』

東日本大震災被災地を「知る」オリジナルコンテンツ

Yahoo! JAPANが運営する「Yahoo!ニュース」とLINEが運営する「LINE NEWS」が共同で、被災地の現状・福島の現状をユーザーに伝えて理解を深め、アクションにつなげる様々なコンテンツを公開していきます。

【コンテンツ例】

▶︎ 「知る」オリジナルコンテンツを見にいく！

情報リテラシー×防災の教材「情報防災訓練（情報発信編）」

LINEの教育関連のCSR活動に取り組む一般社団法人「LINEみらい財団」が、災害時の適切な情報発信方法について学ぶ教材「情報防災訓練（情報発信編）」を開発し、無償で提供します。

災害時には、被害状況の把握や救助活動等において“情報”が大きな役割を担っています。しかし近年はSNSの普及に伴い、誰でも情報収集や発信ができるため、災害時の不安や混乱を通じて誤った情報や不安を煽るような情報、いわゆるデマやフェイクニュースが拡散され、大きな被害につながる可能性が懸念されています。

そうした背景から、LINEみらい財団は、情報を受け取る上でデマやフェイクニュースをどう見極めるかを学ぶ教材「情報防災訓練」を、国立大学法人静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾氏と共同で開発しました。

教材は「授業用スライド」「情報カード」「生徒用ワークシート」「指導者用ガイドブック」がセットになっており、無償でダウンロードできます。

子供たちに教える方向けの教材という形ですが、誰にとっても情報リテラシーは必要です。この機会に一度、自身の情報との付き合い方を見直してみるのはいかがでしょうか。

▶︎ LINEみらい財団 情報リテラシー×防災の教材「情報防災訓練」の詳しい内容を見る！

テーマ⑤：買う 『3.11 買うは、チカラになる。』

福島県をはじめとする東北の“いいもの、おいしいもの”を買って、現地の生産者や製造者を応援できる企画です。

「エールマーケット」

Yahoo!JAPANが運営する、エシカル消費をテーマに人・環境・社会に配慮した商品のみを取り扱うメディアコマース「エールマーケット」にて、東北の希少な果物や人気スイーツ、すぐれた工芸品などのこだわり商品を紹介・販売します。

▶︎エールマーケット「3.11企画 東北特集」にいく！

いつもともしもに寄り添うギフト、「#おくる防災」

“いつもともしもに寄り添う”をテーマに、日常生活と災害発生時の両シーンで活用できる&ギフトに最適な防災グッズをエールマーケットのスタッフが厳選して集めた特設サイト「#おくる防災」を公開しています。

ギフトをおくりたい相手の生活環境（小さい子供や高齢者がいる家庭、ペットと暮らしているなど）に合わせて選べるよう紹介・販売されているのが特徴です。

このメディアでも紹介した「アイクレオ赤ちゃんミルク」など、防災の備蓄にぴったりなアイテムが多数掲載されています。

赤ちゃんを災害弱者にしない。液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」

2021年にauじぶん銀行株式会社が全国のビジネスパーソンへ行った調査によると、災害の備えは大事だと9割以上の人がわかっていながら、十分に備えていない人が6割以上とのこと。なにかと忙しかったり、どんなものを準備していいかわからないため、手をつけずにいるようです。

自分のことだとつい優先順位を後回しにしてしまいがちですが、人からギフトとして贈られれば嬉しいアイテムってありますよね。

＃おくる防災を通じて、被災地支援をしながら大切な人の暮らしを気遣ってみるのはいかがでしょうか。

▶︎ #おくる防災 をチェックする！

ふるさと納税で東北を応援（Yahoo!ショッピング）

Yahoo!JAPANが運営する「Yahoo!ショッピング」にて、東日本大震災からの復興につながる東北のお礼品を多数ピックアップし、紹介するページを公開しています。ふるさと納税の寄付金は、復興に取り組む地域に寄付されます。

▶︎ ふるさと納税で東北を応援しにいく！

まとめ

東日本大震災から11年となる今でも、被災地ではいまだ2000人以上の行方不明者の捜索が続けられており、復興支援を必要とする状況も続いています。

あの日を生き延びた、あの日を目の当たりにしていた“私たち”にこれからできることは、東日本大震災の記憶を忘れず、災害への備えを正しく学び直し、自分の生活はもちろん次世代へも防災意識をつなげていくことでしょう。

Yahoo!JAPAN×LINEの「3.11企画」は2031年まで継続する予定となっています。今年はもちろん来年も意識して、まずはお手元のスマートフォンやパソコンから「3.11」を検索し、被災地へ寄付を届けることから初めてみませんか。

 

参考：https://www.search311.jp/、https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2022/03/01c/