災害時、周囲の状況を把握したり、家族や友人等に安否の連絡をとるためにスマートフォンを使う方がほとんどではないだろうか。しかしながら知っての通り、災害時は電波が圏外になってしまったり、電波が混み合ってしまって思うように携帯を使うことができない。

そういった問題をどうにか解決できないかと、今まで多くの会社が取り組んできた。「LINE災害連絡サービス」や「災害用伝言版アプリ」も、迅速に安否連絡をとりたいというユーザーのニーズからが生まれたのだろう。

そんな中、NTTドコモが「ドローン中継局」の実証実験に成功した。これにより、被災時に地盤の影響等に左右されず、迅速な電波の復旧を実現できるようになるようだ。要は、「災害時にも携帯電話を使えるようになる」ということだ。

「ドローン中継局」とは


災害時において、基地局が被災してしまったら、携帯が使えなくなるような圏外エリアが生まれてしまう。そういった場合において、従来の移動基地局においては、被災後の地盤に影響されてしまい迅速な対応ができない場合もある。

NTTドコモが実証実験を成功させた「ドローン中継局」は、ドローンに小型中継局を掲載して上空に飛ばして、上空に臨時の中継局をつくる。ドローンに搭載されている小型中継局が稼働している基地局電波を上空で補足・中継し、電波の届かなくなってしまったようなエリアに対して電波を届けるという仕組みだ。

上空に中継局を構えるため、「ドローン中継局」は被災時に地盤の影響等に左右されない。このように、ドローン中継局は可搬性に優れているため、迅速な復旧を実現することができる。

今後に期待

災害を想定した「ドローン中継局」による携帯電話サービスのエリア化に成功したNTTドコモ。しかしながら、まだ実用化においては課題がいくつか存在するらしい。

今後は、2017年度下期を目途に、地上の電源と接続した実験を行い、実災害時にも実効性のある連続24時間運用の実現を目指すとのこと。これが実現するようになったら、家族の安否確認や災害後の状況把握が容易になる。いつ起こるかわからない災害に備えるためにも、是非とも早期の実現を目指していってほしい。

「空を飛ぶ」。昔は夢だったことが、今や現実になりつつある。飛行機、宇宙船、そしてドローン。誰がこれらが生まれてくるのを予期してきたであろうか。テクノロジーはすさまじい勢いで進化している。

SAIBO TECHは引き続き「防災×テクノロジー」の変化を追っていきたい。