地震や台風などの大規模災害が発生したとき、災害現場への電話が一時的に集中して、つながりにくくなる場合がある。救急や消防などが緊急連絡手段として電話を利用することもあり、できる限り電話を使った連絡というのは、非常時には避けたいもの。

このような被災時に、電話の代わりに利用できる連絡手段として、「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」がある。

今回は、ドコモ・au・Softbankが発表している、災害伝言板アプリの使い方をまとめてご紹介する。基本的な使い方は各社共通である。また、ドコモは「災害用キット」、auは「au災害対策」、Softbankは「災害用伝言板」というアプリがリリースされているので、事前にダウンロードしておくと便利である。

選んで保存するだけ!災害用伝言板

仕組みはいたってシンプル。被災地にいる人間が安否情報を残すには、登録画面の「無事です」「自宅にいます」「会社にいます」「被害があります」「避難所にいます」などのステータスから一つ選択する。選んだステータスと同時に、100字以内のコメントを保存して登録することができる。

また、被災地にいる相手の安否情報を確認するには、確認したい相手の電話番号を入力し、検索をすると該当するメッセージが表示される。

登録された伝言メッセージは、どの会社の携帯電話で検索をしても、全ての伝言が確認できる。

音声で届けられる!災害用音声お届けサービス

こちらは文字情報ではなく、音声で伝言メッセージを残すことができるというものだ。30秒以内のボイスメッセージを保存し、特定の相手に安否情報を伝えることができる。音声メッセージを保存したら、届けたい相手の電話番号にSMSメッセージを発信することができる。

こちらはアプリをダウンロードしていなくても、各社のHPよりサービスを利用することができる。

この「災害用音声お届けサービス」も、どの携帯会社の携帯からでも、全ての携帯に伝言メッセージを届けることができる。

実際の体験利用も可能!

「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」が利用可能になるのは、大地震のほか、台風や集中豪雨などの、大規模な自然災害発生時のみとなっている。しかし、いざというときに備えておくことができるように、各携帯会社では以下の日時で体験利用も可能となっている。

◆docomo(公式HP
・毎月1日・15日(午前0時~午後11時59分)
・正月三が日(1月1日正午~1月3日午後11時)
・防災週間(8月30日~9月5日)
・防災とボランティア週間(1月15日~1月21日)
・2017年3月6日~3月12日

◆au(公式HP
・毎月1日・15日 (午前0時~午後11時59分)
・正月三が日 (1月1日12:00~1月3日24:00)
・防災週間 (8月30日~9月5日)
・防災とボランティア週間 (1月15日~1月21日)

◆Softbank(公式HP
・毎月1日・15日
・正月三が日(1月1日正午から1月3日午後11時まで)
・防災週間(8月30日から9月5日まで)
・防災とボランティア週間(1月15日から1月21日まで)
・2017年3月6日(月)から2017年3月12日(日)

いざというときに正確に安否を確認できるように、ぜひ体験利用して使い方を覚えておきたい。