ありえない世界をリアルに体験できる──ゲームなどのエンターテイメント領域をはじめ、医学や学校教育、企業研修など、全世界のあらゆる分野で急速に実用化が進んでいるテクノロジー、「VR(=Virtual Reality、仮想現実)」。専用のゴーグルを着け、コンピューターによって創り出された仮想空間を現実のように疑似体験できる技術です。高速大容量・低遅延・多数同時接続という特長を持つ移動通信システム「5G」がスタートしたことにより、活用機会は今後さらに進むと予想されています。
もちろん、すでに防災の分野でもVRは取り入れられています。VRのメリットである「現実的には危険が伴うテーマでもリアリティのある再現が可能」なことを活かし、仮想空間で災害現場を作り出すことで、緊急時におけるユーザーの判断と行動を培う訓練に活用されています。
今回紹介するのは、国内最大手の総合防災設備メーカーが提供する企業向けVRコンテンツです。
炎の恐怖を“自分事”に。「火災臨場体験VR ~混乱のオフィス~」
「災害」といえば地震や豪雨などの“自然災害”がまず思い浮かぶと思いますが、火災も忘れてはいけません。
令和3年のあいだにおよそ1日あたり96件、15分ごとに1件の火災が発生していたというデータが消防庁から発表されています(参考:消防庁「消防統計(火災統計)」)。原因はタバコやコンロ、電気機器などの道具が人の不注意などで発火元となる“人的災害”がほとんどです。
火災現場の割合としては一般住宅が多いものの、老朽化や管理不足などにより工場や倉庫等で出火し、従業員が亡くなってしまったり、経済的なダメージを受ける企業の事件もあとをたちません。そのため、多くの企業では火災を想定した自衛消防体制の維持とともに、防災教育や訓練の強化・充実を図ろうとしています。
しかし国内最大手の総合防災設備メーカーである能美防災株式会社(以下、能美防災)が実施した調査によると、「火災は起きない前提で考えている人が多くを占めるため、教育効果が思うように上がらない」、「訓練への参加者を集めることに苦労している」といった課題が浮かび上がりました。従来の防災教育や訓練では、火災防止に十分効果を発揮しているとはいえないのが現状です。
そこで能美防災は、企業の人々が災害の危険性や怖さを正しく認識し、“自分ごと”として捉えられるVRコンテンツ「火災臨場体験VR~混乱のオフィス~」を発表しました。
地震災害をテーマにしたゲームソフト「絶体絶命都市」シリーズを代表作とする 株式会社グランゼーラ(本社:石川県金沢市、代表取締役:名倉剛)と共同で制作されており、VRならではの高い没入感による忘れられない災害の恐怖体験が実現されています。
災害に遭遇したオフィスや街空間の“ひとり”となって災害を体感
このVRでは街のオフィスを舞台に、災害に遭う5つのシチュエーションが用意されています。
- ノートPCからの発火
- 下階で発生した火災
- 廊下に充満する煙
- 大地震、そして火災の恐怖
- 混乱したオフィス街の避難
それぞれのシーンでユーザーはさまざまな判断に迫られます。
「ノートPCからの発火」では、発生初期の場合すぐに消火しようとするのが正しいのか、それとも外部に連絡したり、いち早く避難へ向かったほうがいいのか。「下階で発生した火災」は、しばらく様子を見るために待機するのか、すぐに避難するのか。「廊下に充満する煙」があったとき、避難口はどうやって探せばいいのか……。
火災が発生したオフィスで、そのとき何が起きるのか?自分は何をしなくてはならないのか?
細部まで徹底的にこだわられたVR空間で、ユーザーはそれぞれのシーンを“自分ごと”として捉えながら、防災訓練に取り組みます。
VRキットごとレンタル可能!
このコンテンツは「火災臨場体験VRキット」として、
- VRソフトがインストールされた専用PC
- ヘッドマウントディスプレイ
- 充電用ケーブル、電源タップ
- 操作マニュアル
- 感染防止用VRマスク・不織布帽子(試供品)
がセットになったレンタルサービスとして提供されています。法人向けですが、個人の方も購入できます。
注文方法は「インターネット」からの申し込みになります。
公式サイトにアクセスし、レンタルプランとレンタル開始日を選んで注文します。クレジットカードでの支払い後(法人の方のみ、請求書後払いが可能)、レンタル開始日の前日にキットが届きます。配送料は無料です。
キットが届いたら充電をし、翌日に電源を入れて専用パソコンとヘッドマウントディスプレイ(HMD)を専用のUSBケーブルでつなぎ、HMDのプレイエリア設定を行えばすぐにプレイ可能です。
返却は、返却日の24時までに同梱されている着払い伝票を使用してコンビニなどから発送手続きを行うだけ。返却の送料もかからないのでとても気軽です。
「購入」が防災の自助・共助の強化につながります
災害が頻発化・激甚化・広域化している日本では、公的機関による救助(公助)に頼ることなく、自分の命は自分で守る「自助」、そして周りの人たちで助け合う「共助」がいっそう求められるようになっています。
そのため、現在は企業だけでなくさまざまな社会貢献団体が、自助・共助の強化促進へ精力的に取り組んでいます。
能美防災は「火災臨場体験VR ~混乱のオフィス~」の提供を通じて防災分野における社会の自助・共助の強化へ企業として直接貢献しつつ、売り上げの1%を自助・共助の強化に取り組む社会貢献団体へ寄付することで、継続的に団体を支援し、レジリエントな社会の実現を目指していくそうです。
VRをレンタルすることで、あなたの「購入」が社会貢献につながります。
いまなら「お得」な2日間レンタルプランが選べる!(2022年7月末まで)
通常は280,000円(税込)の「7日間レンタルプラン」が用意されていますが、2022年5月12日〜2022年7月31日まで、「2日間レンタルプラン」が選べます。
「2日間レンタルプラン」の基本価格は99,000円(税込)。
さらに、利用開始日よりも数週間前の注文で 84,150円(税込)〜と早割りされており、能美防災グループと取引のある方であれば、割引クーポンも用意されているそうです。
詳しくは下記のリンクから商品ページをご確認ください。
商品ページはこちらから >>> ★2日間レンタルプラン★2022年7月末まで期間限定
まとめ
地震や豪雨に比べ、火災は危険性が高いものの自然現象として起きることが少ないことから、一般的な避難訓練ではなかなか“自分ごと”として考えにくい災害だと思います。VRでの防災訓練は、実際に自分が災害現場にいるような感覚になれるため、防災意識の向上に効果を発揮するはずです。
能美防災のレンタルプランを購入すれば、売上が寄付されることにより、社会貢献できるのもポイントです。興味のある方は、今なら7月末までの期間限定プランがあるので、検討してみるのはいかがでしょうか。
参考:https://www.nohmi.co.jp/product/fire_experience/index.html