気象情報をデータ提供する事業を展開しているYuMake合同会社は2月19日より日射量予測APIをリリースした。このAPIは5kmメッシュで、全国の1時間間隔の日射量予測データが取得可能である。また、データは主に気象庁が提供したものが使用されている。気象庁では、新たな気象ビジネス市場の創造に力を入れており、2017年12月から情報提供が開始された。今回、これまでニーズが多かった日射量予測APIがリリースされ、農業分野やエネルギー分野等での活用が期待されている。

気象情報データの課題とは

気象情報は扱いにくいデータ形式であり、そもそも入手が難しく販売されているデータも高額である為、活用の妨げになっているという課題があった。そこで、YuMake合同会社では、単に気象データを提供するだけでなく、気象予報士と連携してデータを利用しやすい形にして提供を行っている。IT技術の進歩が目覚ましい現代において、今後も他分野の事業者と共に気象情報の新たな活用方法を産み出すことを目指し続けている。

YuMake気象情報APIの3つの特徴

特徴の1つ目は、扱いやすいJSON・JSONPのデータ形式をとっておりweb開発やアプリ開発がスムーズである点。
2つ目は、商用利用が可能なので有料サービスに組み込むことやアプリ販売ができる点。3つ目は、従量課金システムで使用量に合わせたプランの変更や調節ができる点だ。
また、過去の気象観測データも提供していて、調査や分析に役立てることができる。コンテンツはすべて自動更新されるので、常に最新情報を見ることが可能だ。

YuMakeが提供する主なAPI

YuMakeのウェブページでは、気象情報に関わるコンテンツが大きく3つ存在していて、その中から自分の必要な情報を見つけることが出来る。

①天気予報APT
今日明日の天気予報、週刊天気予報、時系列天気予報、日射量予測
②観測系情報API
推計気象分布、日の出日の入り、潮汐情報
③防災情報API
特別警報・警報・注意報、地震情報(震度速報)、土砂災害警戒情報、竜巻注意報、噴火警報

細かく分かれているので、欲しい情報がすぐに見つけることができる。

活躍の期待が高まる気象情報データ

気象情報の活用の幅が広がることで、農業の効率化・自動化の施策の一例となったり、太陽光型植物工場の製品・サービスに組み込むことができる。気候変動や変化が激しくなる時代に併せて今後もますます活躍の場が期待されている。