あなたは地震が発生した際に、適切な避難行動がとれるだろうか。また、あなたの友人や家族は、同じように避難行動を理解できているだろうか。地震大国の日本では、いつ地震が起きるかわからない。その時になって、行動できないという事態にならないように、常日頃から避難行動を考えるべきである。

そこで今回は、災害時の行動について、すごろく形式で遊びながら学べるボードゲーム「GURAGURA TOWN」を紹介する。

GURAGURA TOWNとは

GURAGURA TOWNは、防災やまちづくりを手掛ける、NPO法人プラス・アーツが、企画と制作を行った。災害時のトラブルを解決するための方法を考え、学ぶことができる。2007年に発売され、人気を博し、品切れ状態となっていた。しかし、2014年に大幅リニューアルを行い、再販された。

対象年齢は8歳以上。子どもが使いやすく、わかりやすい内容になっている。4分割された盤面を、自由に組み合わせて、何度でも楽しむことができる。推奨人数は2~4人で、家族や友人同士で楽しくプレイすることができる。

シンプルなゲーム性で、遊びながら学べる

GURAGURA TOWNの遊び方は、とてもシンプルだ。普通のすごろくと同じで、サイコロを振って、出た目の数だけ進み、必要なアイテムを揃えながら、ゴールを目指すというもの。ゲームの途中で出題される「地震クイズ」に答え、災害時のトラブルを解決するための方法を考える。

ただ楽しいだけではなく、ゲームにすることで、想像しにくい災害の状況や、自分が取るべき行動を考えられる。これにより、災害時の行動パターンや知識を養う。

年齢問わず、みんなで一緒になって考えよう

平成24年に内閣府が行った「東日本大震災における地震・津波時の避難に関する実態調査」によると、以下のような記述がある。

地震発生時直後の意識・行動
・年代が若いほど、地震直後にどうしたらよいかわからないと答える人の比率が高かった。

参考:東日本大震災における地震・津波時の避難に関する実態調査

数値で見てみると、30代は10.3%、20代は16.4%、10代は41.9%が、地震発生時や、その直後に「どうしていいかわからなかった」と答えている。

また、内閣府が平成29年に行った「防災に関する世論調査」によると、4割もの人が、家族や身近な人と防災について話し合ったことがないという結果が出ている。
参考:防災に関する世論調査

普段の生活において、災害時の適切な避難行動を考える機会は少ない。しかし、GURAGURA TOWNを活用すれば、防災や災害時の避難行動を考える、良いきっかけとなるだろう。実際に、自治体やNPO法人が、ワークショップに導入している例もある。防災の意識や行動が共通化されていれば、災害時に対応がスムーズに行える。結果として、地域コミュニティの防災力向上につながる。

いつ起きるかわからない地震に、小さい頃から危機意識を持ち、備えておく必要がある。GURAGURA TOWNは、シンプルなボードゲームで、小さい子でも簡単に遊べ学習できる。家族や地域コミュニティで活用し、避難行動について一緒に考えてみてはいかがだろうか。

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