もしものときに備えて、自宅に防災グッズを詰めた非常用持ち出し袋などを用意している方は多いでしょう。しかし、近年はゲリラ豪雨のように突発的な災害が日常的に増えており、私たちは「自宅以外の場所で被災する可能性」も考えた対策をする必要に迫られています。一方で、国内の救命救助活動能力も年々向上してきており、被災時に個人が「ある程度の時間、確実に命を守れる手段」を持っていれば、生き延びられる確率は高くなると考えられます。
今回紹介する次世代型緊急用マルチバー「エマージェンシーロッド」は、緊急時の72時間をテーマに作られた、優れものの防災グッズです。
ターニングポイント「72時間」を意識した備えを考えよう
みなさんは「72時間の壁」「黄金の72時間」という言葉をご存知でしょうか。
「72」というのは、1995年に兵庫県で発生した阪神・淡路大震災における救出者中の生存者の割合が震災発生後から3日後を境に激減した というデータをもとにメディアが報じ始め、災害時にとるべき対策や人命救助のひとつのリミットとして国や自治体なども掲げるようになった数字です。
災害が発生したとき、誰もがすぐに身を守れるとは限りません。避難所までたどり着けなかったり、救助が来るまで時間がかかったり…….
その場合は、目安とされている72時間(3日)後に救助が来ると仮定して、それまでの間をひとりで生き延びなければなりません。非常用持ち出し袋などが手元にあれば良いですが、通勤やレジャーなど外出するたびに持っていくのは現実的ではないですよね。
そんなときに便利なのが、「エマージェンシーロッド」です。
1本で頼りになる優れもの「エマージェンシーロッド」
エマージェンシーロッドは、「便利・簡単・丈夫・高性能」が追求された緊急用マルチバー。
救助までの「72時間の壁」をいかに超えるか をスローガンに作られており、
- 耐低温構造
- ハイレベルの防水性
- 2m程度の高さから落下させたり、声を出せないときに物を叩いても壊れない強固な耐久性
- 400gと軽量で、3分割もできる携帯性
といった特徴があります。
1本につないだときの製品の長さは40.6cm。一見するとスマートなデザインの懐中電灯ですが、実際は緊急時に役立つ7つの機能が内蔵されています。
① 充電器にもなる「電源システム」
エマージェンシーロッドはUSB充電をすることで、後述する灯りや点火などの機能を使えます。それだけではなく、本体自体も「バッテリー」として携帯電話や電子機器の充電に使うことができます。
エマージェンシーロッドに内蔵されているのは、5000mAhのリチウムイオンバッテリー。据え置き型のポータブルバッテリーや充電専用のモバイルバッテリーと比べると、容量的に物足りなさを感じるかもしれませんが、「72時間」の緊急時における携帯性を優先した容量です。
一般的なバッテリーは、冬場などの低温時に電圧が下がって充電できない、といった現象がたまに起こることがありますが、エマージェンシーロッドはマイナス20℃の環境でも使用できる耐低温構造にバッテリーを内蔵しており、低温時でも難なく使用できます。
② 懐中電灯がわりになる「LEDフラッシングライト」
エマージェンシーロッドにはLEDライトがついており、高輝度のレンズを通して約300mまで光を届けられます。アジャスターで光束の幅を調節し、遠近や光の強弱を自由に調整も可能です。
手持ちはもちろん吊るすための紐もついているので、さまざまなシチュエーションで使えます。
③ 300mまで届く「SOS緊急信号の自動照射」
ボタンを一回押すだけで、フル充電時で約18時間、自動で点滅照射し続けられます。
手持ちでボタンを操作したり声を出さなくてもSOS信号を出せるのがポイントです。
④ 100ℓを飲料水にできる「浄水ろ過度機能」
人体の50〜75%は水でできており、食べ物がなくても水さえあれば1ヶ月近く生きることができると言われています。しかし、水が飲めなければ2~3日で生命維持が困難となります。
厚生労働省によると、成人が1日に必要とする水分量は2.5L(年齢や体重で異なる)。近年の災害ではライフラインの寸断が目立っており、国や自治体は飲料以外の生活に必要な水も含め、1人1日3Lを「3日分(9L)」備えておくよう薦めています。
とはいえ、2Lペットボトルでも4〜5本分になる水を持ち運ぶのは難しく、緊急時であれば“手元に何もない”ことの方が多いはず。
エマージェンシーロッドには使い捨ての高性能フィルターが備えられており、自然水をストローのように吸引して飲めるようになっています。
フィルターは1本で100Lまでろ過ができ、交換用のフィルターもあるので、緊急時に持っていれば72時間分の水を確保することが可能です。
⑤ 体を温める「ヒーティング機能」
被災をして死亡する原因に「寒さによる低体温症」が挙げられます。被災時に限らず、冬場は停電などで暖房が止まった時に低体温症を発症することもあるので注意が必要です。
ライフラインが止まると暖を取る手段はほとんどありません。カイロやアンカなどがあれば少しは寒さをしのげるものの、特に子どもや高齢者、怪我などをして具合の悪い人などは、体力が奪われ続け衰弱してしまいます。
エマージェンシーロッドには、航空機や衛星機器にも多く使用されている「PL加熱フィルム」で43度の熱を発生させるヒーティング機能が備えられています。フル充電時で3時間暖かく、バッテリーがあれば繰り返し使えます。
⑥ 放電で即座に発火させられる「点火機能」
電極間で作る放電流(アーク生成)を利用して、1回の充電で500回点火させることができます。強い風が吹いていてもすぐに火を起こせ、マッチやライターがないときも活躍します。
⑦ 強化ガラスも簡単に破砕する「ブレイク機能」
近年多発する水害で危険視されているのが、「車内に閉じ込められたままの水没事故」です。
大雨やゲリラ豪雨により一瞬で道路が冠水し、車外の水圧でドアが開かず、車の中で溺死してしまうケースが相次いでいます。
脱出口として車の窓がありますが、一般的に「強化ガラス」が使われており、素手や手近な硬い物ではたたき割ることができません。
そんなときもエマージェンシーロッドがあれば大丈夫。窓へ密着させてバーを強く押すと、自動的に飛び出た突起物がピンポイントに衝撃を与え、一瞬で窓ガラスを破砕する「ブレイク機能」がついています。
ハンマーのようにガラスに叩きつける動作がいらないので、力の弱い方でも簡単に車からの脱出口を開けます。
Makuake目標金額390%越え!
2022年6月26日(日)~7月30日(土)までクラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトが行われており、
目標金額の398%(2022年7月末)を達成しています。高機能で便利な防災グッズとして、大変注目が集まっているようです。
まとめ
「防災対策といえば非常用持ち出し袋!」というイメージで、自宅での備えしか用意していなかったり、「災害の備えって何をしたらいいんだろう?」「どれだけ備えれば十分なんだろう?」と悩んで結局準備ができないまま……という方、意外と多いのではないでしょうか。
そんなとき「いつでもどこでも、72時間、確実に身を守るには?」をテーマに考えてみると、必要最低限の備え方を考えやすいかもしれません。
エマージェンシーロッドは72時間の緊急時に対応することを目的に作られた製品なので、何を備えればいいかわからない方ほど、持っていると便利なアイテムです。興味のある方はプロジェクトページを確認してみてください。
- Makuakeプロジェクトページ「防災、アウトドア、家庭まで、緊急時に活躍する「7機能6構造」の次世代型マルチバー」
- 【日本初登場】被災者の声から生まれたこの1本、スマート設計タフボディ、防災、アウトドア、家庭まで「エマージェンシーロッド」のクラウドファンディング開始 | プレスリリース
参考:https://www.makuake.com/project/emergency_rod/,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000103386.html