暑くなる時期、それと同時に多発する大雨による災害。テレビでもゲリラ豪雨という言葉はよく耳にする。外に出かけている途中で急に大雨が降ってきて、ずぶ濡れになってしまったという経験をした人は多いのではないだろうか。

国土交通省の調べによると日本の洪水量は年平均1,780㎜あり、これは世界平均洪水量である880㎜の約2倍に相当する。その為、日本では大雨が発生する確率も高いと言える。

雨が降ってくることを、事前に分かっていたら対策出来たのにと思う人も多いはず。そこで、今回は事前に大雨情報を知らせてくれるアプリサービス『3D雨雲ウォッチ』を紹介していく。

3D雨雲ウォッチとは?


3D雨雲ウォッチとは、豪雨や雷雨の危険性をプッシュ通知で知らせてくれるアプリサービスのことである。株式会社エムティーアイが開発したもので、この会社は他にも生活に役立つサービスを運営しており、有名なものだと「ルナルナ」があげられる。

3D雨雲ウォッチの特徴は、日本初の気象レーダー「フェーズドアレイレーダ」を用い、局地的な大雨を高精度にキャッチできることだ。フェーズドアレイレーダとは2015年に気象研究所に導入された最新鋭の気象レーダーで、短時間に変化する気象現象をすばやくキャッチできる機能をもっている。

雷雨の発生や発達状況を3D描画でリアルタイムに確認することができ、ゲリラ豪雨の可能性を瞬時に知らせてくれる。外出時の急な豪雨も通知で知らせてくれることにより、屋内に避難するなどの対策に役立っている。ちなみに、無料でダウンロードすることが出来るため、手軽に災害対策ができるのが魅力的だ。

アプリに新機能追加!


豪雨を知らせてくれることに加え、今回は落雷情報も知らせる機能が追加した。この機能は、現在地から10キロ圏内に落雷が発生した時にリアルタイムで知らせてくれる。落雷は突然発生することが多く予測が難しいと言われているが、この機能があることによって雷への対策もすることができる。

アプリでは、雷が地上に落ちてくる様子を3D描画で見ることが可能である。今、どのあたりで落雷が発生しているかをその場で把握できることが特徴的だ。さらに、気象予報士や防災士によるコラムも配信しており、利用者自身が災害の危険性を判断し回避行動ができるようなサービスも含まれている。

気象庁の調べによると2005年から2017年の12年間に気象官署から報告があった落雷件数は1540件で、そのうち約30%が8月に集中している。しかし、月別にみると4月~10月は太平洋側で多く、11月~3月は日本海側で落雷が多く発生している。このことから、年間を通して落雷の危険性があるため、このアプリは1年中大活躍しそうだ。

大雨はなぜ危険なの?


大雨による影響は大きく分けると2つある。まずは、水害だ。河川が増水したり堤防が決壊したりして、浸水や洪水が起こる可能性がある。河川の氾濫により住宅や公共施設に損害を与え、時には人命を奪う。政府広報オンラインによると、平成18年から27年の過去10年間の間に97%の市町村で水害が発生してる。このことから、水害は私達にとって身近な災害の1つと言える。

もう1つは、土砂災害だ。土砂災害は、すさまじい破壊力をもつ土砂が一瞬にして人命や住宅などの財産を奪う恐ろしい災害である。国土交通省の調べによると、平成30年の土砂災害発生件数は3,451件と過去最多の記録を出している。宅地開発に急傾斜地を利用することが多く、それに伴い土砂災害による被害を大きくしている。

このように、大雨は様々な災害を生みだす。そのような災害から身を守るためにも、まずは対策の1つとして3D雨雲ウォッチを使ってみてはいかがだろうか。

まとめ

災害は、いつどこで起こるか分からない。しかし、事前に知っておけば対策ができる。今では、防災対策はアプリでもできる時代になっているのだ。最先端技術を使い、対策をすることで災害から身を守りましょう。自然災害は決して他人事ではなく、自分の身にも起こりうることだ。まずは手軽なアプリケーションから防災対策してみよう。