近年では夏になると全国各地でゲリラ豪雨が発生している。急なゲリラ豪雨を回避するために豪雨の発生を警告するサービスが作られた。従来の気象情報提供サービスは豪雨による雨量値を配信していた。しかしその豪雨によって浸水被害が発生するかはわからなかった。
そこで株式会社建設技術研究所は「RisKma~水災害リスクアラートサービス~」をリリースした。同サービスは専用Webサイトから無料で提供している。

今までわからなかった浸水被害の予測情報がわかる!

画像:RiskmaのHPよりスクリーンショット


従来の降雨量だけを配信する気象情報配信サービスでは情報が不十分であった。利用者は現在の雨の状況だけでなく、その雨によってリスクが生じるかどうかの情報も求めているのである。

RisKmaではサービスの1つとして「内的リスクマップ」という機能がある。この機能では豪雨による浸水被害が発生する可能性があるエリアをリアルタイムで解析・予測している。当サービスでは5分ごとに250m四方という細かい範囲で日本全国の浸水リスクを解析し、1時間先のまでの情報を配信している。

内水リスクとは?


Riskmaで配信している内水リスクとは何だろうか。内水リスクは別の言葉で「内水はん濫」とも言い換えられる。内水はん濫は排水路や下水道に一気に水が流れ込み、雨水処理能力を超えると発生する。そうなるとマンホールから水が吹き出したり、道路が冠水するなど浸水被害が起こる。

Riskmaでは豪雨により起こりうる内水リスクを60分先まで予測できる。内水深水の恐れがある場所には青・黄・赤の順でマップに示される。Riskmaのこのマップは250メートル四方の単位で情報が見ることができる。細かい範囲での把握が可能だ。

ただしRisKmaの内水リスクマップは河川のはん濫の情報は対象外なので注意が必要だ。河川の近くに住む人は他のサービスと合わせて情報収集が必要である。

あらゆる活用が期待できる


RisKmaのサービスは利用者に応じて様々なシーンで活用が期待される。個人で使えば避難の準備や家の浸水リスクの回避ができる。

また企業が使えば、豪雨時の作業現場の中断の判断材料になる。物流業界では、浸水による交通渋滞や荷物の浸水のリスクの回避などに活用できる。

さらに自治体での活用も期待できる。従来よりもきめ細やかな避難情報を出せるようになる他、その時々の最適な避難ルートの案内という使い方もできるのだ。

まとめ

RisKmaは従来の気象情報配信サービスにはなかった浸水被害の予測情報も配信している。他にも雨雲レーダー情報や短時間ゲリラ豪雨情報もRisKma内で閲覧可能だ。まだまだゲリラ豪雨が続く今日、RisKmaを活用すれば、ずぶ濡れや浸水を回避できるだろう。本サービスはパソコン・スマホどちらでも閲覧可能だ。いつでも見れるように設定してみてはいかがだろうか。