「ダイレクトロード」というゲームをご存知でしょうか?このゲームは、兵庫県の神戸市消防局が提供している新しいカードゲーム型の教材なのです。本記事では「ダイレクトロード」がどんなゲームなのか、どんなことに役立つのか、その魅力を紹介します。
ダイレクトロードとは?
本ゲームでは南海トラフ地震が発生した世界を疑似体験します。その中で、仲間とのコミュニケーションを通じて、災害時の対応や行動、考え方を学ぶことができます。
1グループ5~7人の班に分かれ、役割として「進行役」1人、3グループ以上なら「周りにいる人」役が数人必要です。所要時間は事前説明、まとめを含んでおよそ70分です。
「進行役」も「周りの人」役にも、事前講習などの必要はなく、カード類も下記から無料でダウンロードするだけで実施できることも特徴の1つです。
限られた時間の中で、仲間との適切な情報伝達・処理によって、災害で困っている人を助けることを目指す、能動的な学習教材となっています。
ダイレクトロードでは何が学べる?
「ダイレクトロード」では、災害の情報がグループのメンバーに断片的に伝えられ、それをメンバーとのコミュニケーションを通じて、全容を理解を目指す必要があります。それぞれが持つ情報1つだけでは、全体像が見えないようになっています。なのでメンバーとの会話、協力なしではクリアできません。
話し合いをしてほしいグループワークでも、集まるメンバーによっては、なかなか話し合いを始めてくれないときがあります。しかし、「ダイレクトロード」では全員に情報が配られるため、話さない状況が生まれません。そのため、学校教育や新人研修に向いた学習法となっています。
子供で防災の授業というと、身構えてしまう子もいると思います。しかしゲーム型の教材であるため、子供でも勉強という抵抗が少なく参加することができます。さらに参加者に合わせて、ゲームの難易度を変更することができるのも使いやすい点の1つです。
ダイレクトロードのメリットは?
「ダイレクトロード」では、ゲーム型の学習教材による恩恵をしっかり取り入れているとともに、防災教材としての役割も果たすことができます。
いつ起こるかわからない自然災害のために、従来は防災訓練などを行ってきたと思います。しかし防災訓練は、同じことの繰り返しになってしまいがちです。それだと、どうしてもマンネリ化してしまい、なかなか災害への意識は持ってもらえないこともあると思います。
そんな防災への意識を「ダイレクトロード」であれば、今までにはなかった「ゲーム」の中から得られるため、比較的に気軽に持ってもらうことができます。
先ほども述べましたように、学校での防災教育兼、コミュニケーションや協調性を高める教材として使用していただいても効果が期待できます。また職場での新人研修や防災訓練として行うのも、防災への意識、会社内の親和性を高めることにも繋がります。
このように「ダイレクトロード」は、コミュニケーションを育てることもでき、防災への意識にも繋がる一石二鳥の教材なのです。
まとめ
「ダイレクトロード」いかがでしょうか。最近増えてきた、参加者が能動的に行うタイプの教材で、準備に手間取らないのは主催側にとって、大きな魅力になると思います。もちろん、防災意識にも大きく繋がります。ぜひ、この機会に「ダイレクトロード」を使ってみませんか?
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