世界有数の地震大国である日本。とくに震度6以上の大規模な地震が起きた際には家屋の倒壊なども考えられる。今回は、そんな状況から身を守るために役に立つ「地震シェルター」を紹介する。

新築でも安心してはダメ!「地震シェルター」の重要性

「地震シェルター」なんて大げさだと思う人も多いだろう。しかし木造の家では大規模な地震に見舞われた際、倒壊の可能性が高くなる。さらに、1度大きく揺られた家は新築でも耐震力が大幅に下がるのだ。

いくら災害への対策や避難の準備が万全でも、倒壊した家屋に押しつぶされてケガをしたり、死んでしまったら元も子もない。とくに木造住宅など、古いタイプの家屋やアパートに住む人には地震に家が耐えられるかどうかは不安の種であろう。しかし地震が起きて家屋が倒壊した際の死亡原因になりうる窒息死や圧死は、「地震シェルター」さえあれば防ぐことのできるものなのだ。

今回紹介する「地震シェルター」を取り扱うのは、一見防災となんの関係もないように思われる「エコルート」。オール電化や太陽光発電などがメインで取り扱われているものの、「地震シェルター」を紹介するページではその重要性や性能、注文方法などが丁寧に説明されているのでぜひチェックしてほしい。

「地震シェルター」の用途と種類

画像:「エコルート」公式HPより引用

「地震シェルター」の用途は単純、ただ命を守ることだ。省スペースかつ低価格のこの商品、「エコルート」のホームページでは、平成12年以前に建てられた古い家屋、とくに木造のものに強く設置が勧められている。

この「地震シェルター」には主に3つのタイプがある。

タイプⅠ(標準サイズ)

このタイプがもっともスタンダードなもので、就寝タイプにもできる。オプションも用途も多様だ。価格は20万円で、就寝用延長床板は12,000円となっている。就寝用2人タイプもあるので夫婦での利用も可能だ。

タイプⅡ(半畳サイズ)

半畳サイズのこちらは、要望が多かったという小型タイプ。少人数で座って避難する場合は、このタイプでも十分だ。価格は18万5千円。こちらもサイズは小さくなるものの、就寝タイプにも変更可能だ。

タイプⅢ(1人用サイズ)

もっとも小さいこちらのタイプは、1人住まいのアパートにおすすめしたい。場所も取らないうえ、スタンドテーブルとしても利用できるため、実用性も兼ね備えている。就寝タイプにはできないものの、価格は17万円と1番安い。

大切な人の命を守るために

家を一軒丸ごと耐震のものにするのは大仕事だが、「地震シェルター」の設置はより手軽な対応といえる。もちろん命に変わるものなど無いのだが、現実的に比較的低価格で購入、設置ができるというのは重要なポイントだ。

たとえ自分の家は心配がなくても、子供が一人暮らしをしている古いアパートや田舎の両親が住む木造住宅など、もし大地震がきたらと心配している方もいるだろう。

1人暮らし用から、就寝タイプのものまで用途によって選べる「地震シェルター」。大切な命を守るために、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。