近年、女性の一人暮らしや、高齢世帯の増加などに伴い、防犯に対するニーズが非常に高まっている。従来であれば、防犯というと防犯カメラや警備員の方の配置などがイメージされるであろう。

しかし、この場合だと設置の手間やコストがかかってしまう。それらの懸念を払拭する画期的な防犯装置が登場した。従来の防犯を根本的に変えたのが「Secual」という小型の防犯装置である。

Secualの仕組み

画像:Secual公式ホームページのスクリーンショット

Secualはセンサー・ゲートウェイ・アプリの3つで成り立っている。まず、建物内への侵入者をセンサーで感知し、それからゲートウェイによる侵入者への警告、アプリ内での警報を行う。また、事前に連絡先を登録しておくことでじぶんのみならずそれらの方々にも通知が行く仕組みとなっている。

画面をスライドすることによりオンオフの切り替えができ、異常の確認をすることができる。利用開始時に初期設定として、異常発生時の連絡先グループ等の登録も行う。Secualのユーザーは個人のみならず法人も対象としているため、店舗やオフィスの入退室管理、展示場での防犯などにも役立てることができる。

防犯がより手軽に

ステッカー、センサー、ゲートウェイとそれぞれ別々に売られているが、費用総額は1万円以内に収まるようになっている。通常防犯カメラなどを設置する場合、数万円~数十万円かかることを考慮するならば、非常に低価格であることがわかる。

スマートフォンは基本的に誰もが持ち歩いている物であるため、いつでもどこでも防犯のチェックが可能となっている。

豊富なサービス

Secualは製品の性能だけでなく、豊富なサービスもそろえている。1つ目が、Secual導入の全ユーザーに対して適用されるもので、当該製品を設置した場所で不法侵入や不法侵入による建物の損害などがあった場合、一律3万円を支給するサービスである。

2つ目が、賃貸住宅の入居者に適用されるもので、偶発的事故によりSecual機器の損傷・盗難に遭った場合、現物を無料で支給するサービスである。

3つ目が、Secualを設置した各部屋とその家賃収入が対象となるもので、賃貸住宅において、孤独死・自殺・犯罪などが発生した場合、住宅損傷の修繕費用や家賃収入低下を補償するサービスである。

安心をもっとカジュアルに

Secual社は、こんな想いの下Secualを開発するに至った。

冒頭でも述べたが、生活必需品であるスマートフォンを組み合わせることにより従来の防犯にかかる手間やコストが大幅に削減された。今まで家庭に防犯カメラを設置するほどの余裕がなかった家庭などでも、防犯機能が利用できることは画期的ではないだろうか?今回の事例は防犯という人的災害に対してテクノロジーを活用した事例であるが、その他防災に対しても活用できる可能性はまだまだあるだろう。

Secualの公式ホームページはこちらから