一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO(熊本県熊本市、代表:佐藤かつあき)が、災害ボランティアに参加した方へ、匿名アンケートの協力を呼びかけています。

この回答は同団体が製作する「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる本(タイトル仮)」にまとめられる予定です。

「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる本」(タイトル仮)とは

熊本県の一般社団法人BRIDGE KUMAMOTOが作ろうとしている、防災に関する本です。

実施団体 BRIDGE KUMAMOTOとは

2016年4月に発生した熊本地震をきっかけに設立された団体です。
あらゆる分野のクリエイターと企業・団体・個人をつなげ、新たな協業の形を創出し、災害復興支援や地方創生、若者の雇用などの社会的課題を、創造力で問題解決することを目的とした事業を行っています。

ミッションは「クリエイティブの力で社会課題に挑む」「寄付するクリエイティブ・エージェンシー」。

2020年7月に発生し、熊本県を中心に各地で大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」の際は、「BRIDGE KUMAMOTO®基金」を一般財団法人くまもと未来創造基金と共同で設立し、約2,000万円を49件の団体へ助成。寄付者からの応援メッセージを音声コンテンツとしてネット上やラジオで公開するなどの活動を行いました。

なぜ本をつくるのか?

「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる本」(タイトル仮)は、一般的な防災本とは異なる目的で計画されています。

今回私たちが作ろうとしている本は、現地に行って作業をするだけではなく、それぞれの状況に応じた 「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる」そんな本です。(プレスリリース本文より)

これまで防災の本といえば、被災した時の対処法などが掲載されている“被災された方向け”の本がほとんどでした。

しかし災害時は、

  • 支援したいけれど、何からしたらいいのか
  • 調べたけれど、どの情報が正しいのか
  • 現地に行くことはできないけれど、何か支援できることはないか
  • 何を準備する必要があって、準備するのにいくらぐらいかかるのだろうか
  • どうやって現地までたどり着けるのかわからなくて、どうすれば良いのか

など、「どう行動すればわからない」せいで不安や無力感を抱えてしまう方々が、おそらく少なくありません。

BRIDGE KUMAMOTOのメンバーはその点にフォーカスし、“支援をしたい人”に向けた内容の本作りに取り組むことを決めました。

どうやって作るの?具体的な書籍内容は?

「令和2年7月豪雨」で実際に災害ボランティアに従事された経験者へ匿名アンケートを実施。実際の現場での体験を「見える化」することで、支援をしたいけど不安や疑問で足踏みをしている人たちが「支援する第一歩」を踏み出しやすくすることが狙いです。

書籍の内容は「令和2年7月豪雨」に関する、

  • アンケート内容を元にした災害ボランティアに関する統計情報(インフォグラフィック)
  • さまざまな方の災害体験記。ボランティアした側、された側それぞれの「あの日」
  • 現地の写真及び写真家のコラム
  • さまざまな方のインタビュー
  • リアルに使った防災グッズ紹介

などが予定されています。

なぜ「令和2年7月豪雨」なの?

2020年7月に発生した「令和2年7月豪雨」。日本付近に停滞した前線の影響で、およそ1ヶ月ものあいだ国内の広い範囲で記録的な大雨が観測されました。

特に熊本県を中心とした九州地方では多数の河川が氾濫し、900件以上の土砂災害が確認されました。多くの人命や家屋への被害のほか、ライフライン、地域の産業等にも甚大な被害が発生しました。

この豪雨は新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大下で発生したため、現場では感染防止策と並行して避難や救助活動を行わねばならず、過去の災害に比べて県外から支援を受け入れることが難しい特殊な状況でした。

つまり令和2年7月豪雨は、「初めての新型コロナ対策と並行した災害支援ボランティア」。

県外支援に頼れず、被災者の身近な人が支援を行わざるを得ない人手が足りない現場では、どのような活動が行われたのかを“見える化”する。

「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる本」(タイトル仮)は新型コロナが国内で長期蔓延しているいま、次なる大規模災害が起きてしまっても、災害ボランティアがしやすい環境と情報を整備する資料になり得ます。

アンケートについて

アンケートの対象者は、令和2年7月豪雨にてボランティア活動をおこなった方。

下記リンクから回答することができます。

災害ボランティア 匿名アンケート▼
https://forms.gle/rYAXyfsT7fkWKH3g8

公式情報は下記より確認してください。

プレスリリース:あなたのボランティア体験が、誰かの一歩に繋がる。令和2年7月豪雨での体験談やアドバイスなど「匿名アンケート」へのご回答を募集致します。/main/html/rd/p/000000018.000031868.html(PR TIMES)

まとめ

あなたのボランティア活動体験を、次の支援をする誰かの一歩につなげる。

BRIDGE KUMAMOTO が製作する「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる本」(タイトル未定)は、完成後、部数限定で無料配布されます(2022年1月予定)。

もしもの時、身近な人を支援できるようになりたいと思っている方は、BRIDGE KUMAMOTO の公式SNS(Twitter,Facebook)などで、今後の情報をチェックしておくと良いかもしれません。

アンケートに回答できる方はぜひご協力をお願いいたします。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000031868.html