火災現場では、消防士の方が必死に消火活動をしてくれている。そんな姿を見ると私は思う、これだけ技術の進歩があるのにロボットでの消火はできないのだろうかと。そんなとき「ドラゴンファイヤーファイター」なる、消火ロボットが開発されていると聞いた。火災現場で炎と戦う消火ロボット、なんてかっこいいのだろうか。
今回はそんな「ドラゴンファイヤーファイター」がどんな消火をしてくれるのか、従来の消火とはいかに違うのかを紹介したいと思う。
消火の方法
(引用元:https://www.jst.go.jp/pr/announce/20180530/index.html)
消火活動の基本
小規模な火災であれば、火災の火元から消火にかからなくても問題はないだろう。しかし、大規模な火災になると話が少し変わってくる。大規模な火災の場合、火災の本体ではなく火元から消火したほうが効率的である。とはいえ、大規模な火元まで消防士が入ることは不可能であることが多い。
「ドラゴンファイヤーファイター」の消火方法
ドラゴンファイヤーファイターの消火方法は、従来の方法とは異なる。ドラゴンファイヤーファイターは消火ホースに連結されたいくつかの噴射ノズルから水を噴射し、宙を自在に飛ぶロボットなのである。したがって、人では入れないような火災現場でも、火元に直接到達できるのだ。
消防士vs消火ロボット
(引用元:https://www.jst.go.jp/pr/announce/20180530/index.html)
ラウンド1:放水の効率性で比較
大規模な火災を想定しよう。この場合、先ほど述べたとおり消防士の消火では燃え広がらないようにする「延焼」をしながらの消火活動となる。遠方から建物周囲への放水となるため、かなりの水量を必要としてしまう。さらに、放水による周囲への浸水も懸念される。
ドラゴンファイヤーファイターの場合、消火ホースが火元に飛んでいき火元を直接消火する。そのため、延焼を防ぐための放水を少なくすることができ、水量を大幅に減らすことができる。それに伴い浸水も最小限にすることができるのだ。
ラウンド2:火災環境による消火の難易度で比較
消防士による建物内の消火の場合、消防士が火元に直接行くことになる。防火服はあれど、建物倒壊や爆発などのリスクは伴う。さらに建物内部が入り組んでいる場合や、高層ビルなどの火災の場合、消防士が入れないことがある。
こんなときでも、ドラゴンファイヤーファイターなら問題はない。火災現場に人間が入る必要がないので消火に伴うリスクを減らすことができる。さらに、ホース状であるため窓や狭い場所への侵入も可能、消防車から飛んで高層ビルの消火活動も可能なのである。
まとめ
「ドラゴンファイヤーファイター」、なかなか夢のあるロボットではないだろうか。火災時の消火に関わるリスクを大幅に減らし、迅速な消火が期待できるのだ。いいことづくしの消火ロボット「ドラゴンファイヤーファイター」のこれからの実用化に大きく期待したい。