日本政府観光局によると、訪日外国人客数は2017年に過去最高の2869万人に達した。このような訪日客の増加に伴って、ホテルや空港での災害時の外国人対応が重要視されてきている。
そこで、株式会社ビースポーク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:綱川 明美) は、訪日客向けのAIチャットボット「Bebot」において、災害時サポート機能の提供を2018年9月19日に開始した。
Bebotとは
「Bebot」は、訪日外国人向けのいわば「AIコンシェルジュ」。宿泊施設や商業施設のスタッフに代わり、AIがチャット形式で訪日外国人からの質問に対応する。言語は英語と中国語(繁体字・簡体字)に対応している。(2018年9月19日時点)
「Bebot」を利用するには、以下の3つの方法がある。
・専用QRコードを読み取る
・専用Wi-Fiに接続する
・ホテル設置の無料貸与スマホHandyにて利用
「Bebot」は24時間365日、旅行客は無料で利用可能。また、インターネットに接続できれば、スマホ、タブレット、パソコン、どの端末でも使用できる。(Internet Explorer以外のすべてのブラウザで使用可能)
この「Bebot」を導入することで、訪日外国人からの問い合わせに割く時間やスタッフを削減し、現場の負担を少なくできる。さらに、「Bebot」チャット内で利用者に口コミ投稿を依頼することができるため、ゲスト満足度向上にもつながる。
災害時サポート機能とは
先日の豪雨や震災の際、外国人観光客から、災害に関するさまざまな問い合わせが相次いだ。これを踏まえ、「Bebot」に以下の災害時サポート機能が追加された。
・緊急速報の発信
・災害時にとるべき行動・避難場所を発信
・平時から、非常時にとるべき行動を発信して災害に備える
これにより、避難所までの行き方、新幹線の運行状況、予約したホテルや飲食店の営業状況など、訪日外国人が災害時に欲しい情報を得られるようになった。
今回、災害情報の案内を強化したことにより、「Bebot」利用者はより安心・安全に旅行を楽しめるようになるだろう。また、「Bebot」は施設に合わせてチャット内容をカスタマイズ可能なので、利用者の細かいニーズにも対応できる。
まとめ
2020年の東京オリンピックでは、訪日外国人数はさらに増加すると予想される。東京オリンピックで盛り上がる中、偶然にも災害が起こる可能性は十分にある。宿泊施設、空港、駅などの訪日外国人が多い施設は、ぜひ「Bebot」導入を検討してみてほしい。