2011年に発生した東日本大震災をきっかけに誕生したLINE。「家族や友人との連絡が取れない」という経験から、発生から3か月後の2011年6月に、サービスが開始された。
そのLINEが、東日本大震災から6年が経過した2017年3月に、新たに「災害連絡サービス」の提供を開始すると発表した。これは、大地震や台風、集中豪雨などの自然災害発生時に、自分が無事かどうかを大切な人に伝えることができるサービスだ。
今回は、そんな「災害連絡サービス」の使い方を紹介する。各携帯キャリアが提供している災害用伝言板とともに、使用してもらいたい。
ワンタップで知らせることができる
「LINE災害連絡サービス」は、普段は使用できない。大規模災害が発生した際に、「LINE」という公式アカウントから、全LINEユーザーにメッセージが届く。
「被害があります」、「無事です」、「被災地域にいません」と表示される3つのメッセージから、自分の被災状況に合うものを選択。そうすると、選択肢に合わせたタイムラインへの投稿画面が表示される。ここにメッセージを追加して、入力することも可能だ。投稿が完了すると、LINEのタイムライン上で友達全員に自分の状況を伝えることができる。
また、自分のタイムラインには家族や友人からのメッセージが集まり、安否の確認をすることができる。もちろん、このサービスは全キャリアのユーザーが使用可能である。
いざという時に、きちんと使えるように
同社によると、熊本地震発生の際には日本国内でのトーク送信数が通常の2倍になるなど、LINE上でのコミュニケーションが急増する傾向があり、家族や友人とグループトークで無事を連絡したり、電話が繋がりづらい際に、LINEの無料音声通話が代わりに使われるなど、非常時のコミュニケーション手段として使用されていたという。
電話が通じない状況では、SNSが有効な連絡手段となる。いざという時に備えて、使い方含め、覚えておきたい。