東日本大震災の発生から6年が経った。被災された方は自分の身を、大切な誰かを守るために何かできただろうか。小さなことから大きなことまで、困ったことがあったと思う。
「ひとりでも多くの命を守るために何ができるだろう?」をテーマに、NHKが防災アイデア動画の決定版を公開した。
NHK「つくってまもろう みんなで集めた防災アイデア」
「あの時、こうしていたら良かった」「もっと良い方法があったのかもしれない」…被災した経験から、そのような気持ちを持つ人は少なくない。また同時に、被災した人がいたら、その後悔と知恵を伝えたいとも思うだろう。
一般人レベルの知恵から専門家レベルの知恵まで集めたものが、「つくってまもろう みんなで集めた防災アイデア」の動画である。
アイデアは全部で25個あり、
- 身につけるもの
- 食にまつわるもの
- 暮らしにまつわるもの
- 道具など
に分けられている。
どんな防災アイデア?
具体的な防災アイデアとしては、「単3電池を単1電池としてつかおう」というボウサイ×テクノロジーというSAIBO TECH視点のようなものから、「缶とアルミホイルでコンロをつくろう」という誰しもが知っておくと役立つもの、「ポリ袋とタオルでおむつをつくろう」という小さなお子さんのいるママ必見のものまである。
材料は何を使うの?
使われるものを全体的に眺めてみると、
- ゴミ袋
- ポリ袋
- ペットボトル
- ダンボール
- 牛乳パック
- 新聞紙
など、廃品回収に出される顔ぶれで、身近なものがとても役立つことを教えてくれている。
日頃から特別な何かを用意せねばならないとか、廃品回収に出すものをわざわざ溜めておくということではなく、身の回りにあるものを非常時に必要なものに変化させる術を身につけておけば良い。例えば、必ずしもダンボールでなくとも、変形させることのできる、耐久性のある板状の素材があれば代用することができる。「これでなければならない」ではなく、その場にあるものを使って考えるコツを身に付けたい。
自分自身が困った時に助かるだけでなく、避難生活の中で困っている誰かの役に立てるかもしれない。一通り眺めてみることをおすすめする。