皆さんの暮らしの備えに役立ちそうな注目の防災グッズを、防災の日や防災月間に関わりの深い“地震”“水害”対策に絞り、SAIBO TECHがこれまで紹介してきた記事を中心にまとめて紹介していきます!

「前編」では地震対策グッズを、「中編」では水害対策グッズを紹介しました。
今回はまとめの「後編」として、地震水害問わず役立つグッズを紹介します。

防災グッズを取り入れるうえでは「災害が起きたら何が起きるのか、何に困るのか」という想像や知識を前提として持っていることが大切なので、各災害に対する対策のおさらいも合わせて解説しています。ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。(※本記事は製品に関する広告・宣伝ではありません)

地震と水害で共通して備えたい「停電」

Q.あなたの防災対策は「長期・大規模停電(最低2日間)」を想定していますか?(SA/n=1,000)|引用 PR TIMES

自然災害で起きやすいのが「停電」です。

地震では地面の液状化や家屋倒壊等の影響で電柱や電線または地中に埋設しているケーブルが損傷することにより、停電が発生します。

水害では悪天候に伴う強風や落雷の影響で、飛来物によって電柱が折れたり電線が切れたり、電気設備が故障するなどで停電が発生します。

自然災害によって引き起こされた停電は、原因や災害の規模により、復旧までに時間がかかります。

伊藤忠商事株式会社が全国25歳以上の男女1,000名を対象に実施した調査では、約8割の人が何かしら「防災対策」をしているものの、自然災害時及び長期・大規模停電(最低2日間)時の行動シミュレーションを「今までしたことがない」人が半数以上を占めていたといいます。

また、生活する上で電気依存を自覚しており、停電が起きた際に使える状態にしておきたい家電があるものの、停電のための備えは足りていないと考える人が多かったとのこと。

Q.左あなたの「電気依存度」は? (SA/n=1,000)右「電気使用時間の割合」:
睡眠時間を除いた1日の活動時間から電気を使用する時間(冷凍冷蔵庫、家電待機電力は含まず)の割合を算出|引用 PR TIMES

Q.長期・大規模停電時(最低2日間)の際、「最低限使える状態にしておきたい」のは?(MA/n=1,000)|引用 PR TIMES

Q.停電のための備えは、足りると思いますか?「足りていない」理由は?(MA/n=979)|引用 PR TIMES

在宅避難を想定し、電気に関する備えを考えておきたいですね。

暮らしに溶け込むおしゃれなポータブル電源たち

停電時の生活で頼りになるのは「ポータブル電源」です。ポータブル電源は家電も動かすパワーがある大容量のバッテリーです。とはいえ、大きなバッテリーは家の中で置き場に困ることもあるので、生活空間に溶け込む見た目だと嬉しいですよね。

「qb(キューブ)」は普段使いもできるおしゃれなポータブル電源です。伝統工芸技術を活かした木製の和風の家にも洋風の家にも馴染むデザインは、インテリアにこだわりのある方も手を伸ばしやすそうですね。

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ポータブル電源を日本の伝統工芸技術で暮らしに活かす「qb(キューブ)」

ちょっと変わったポータブル電源として「タタメルバイク」も注目です。モビリティとして使えるだけでなく、普段はコンパクトに畳んで机の下などのスキマにしまっておくことができます。

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日常も非日常も走り抜ける「タタメルバイク」

非常用持ち出し袋を作るなら

最後に、どんな災害対策にも欠かせない「非常用持ち出し袋」についても考えてみましょう。

非常用持ち出し袋は家を離れても生活できる必要最低限のアイテムを詰めたもの。アイテムは性別や年齢、家族構成、ふだんの生活スタイルによって、ひとりひとり違います。また、どんな状況で持ち出すかの想定は住環境によって大きく変わります。

アイテムを入れるものはどんなものでも構いませんが、咄嗟の状況にも対応できるよう、両手が開くリュックタイプの入れ物がおすすめです。

しかし、せっかく非常用持ち出し袋を用意していても、袋が濡れたり汚れたりしてはアイテムが使えなくなってしまうことがあります。非常用持ち出し袋は中身に意識を向けがちですが、リュック自体にも目を向けて、中身を守れる工夫ができているかを見直してみましょう。

救命胴衣以上の浮力を備えた「防水リュック」

非常用持ち出し袋に入れる物をさらに袋で包むという手もありますが、リュック自体を防水・防汚タイプの物にする、という手もあります。

水や汚れから物を守るために活躍するのが、三和商事千葉県が開発した「ビートリュック」です。

上下セパレートのスクエア型で、上部26ℓ+下部約6ℓ=全体32ℓの大容量

防水性の高い生地が使われており、防水性能は「IPX5」。これは「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)」ことを表しており、豪雨に遭っても中のものが濡れてしまう心配は限りなく少ない状態です。

浮力性能は8.7kg。87kg程度の方が浮力に困らず24時間浮くことができる。

収納部に浮力版が入っており、体重100キロ未満の人であればリュックを抱えて水中で浮くことができるそう。

リュック底のファスナーを開くとレインポンチョや給水バルブが収納されています。必要な時は水をためて運搬する給水タンクとしても使えます。

水害の備えや避難用バックとして活躍するのはもちろん、内部の浮力用クッションがノートパソコンなどIT機器を雨や衝撃から守ってくれるため、通勤や通学、自転車やオートバイに乗る際などのリュックとしても実用的。釣りや川遊びなどの水辺のアウトドアでも持ち物を保護してくれるためレジャーシーンでも活躍します。

長期的な避難生活には「防災ゆうストレージ」

非常用持ち出し袋は避難時の生活に役立ちますが、家に戻れない生活が長期的に続くと必要なものが足りなくなってしまいます。そうした状況に備えられるのが、日本郵便と寺田倉庫の保管サービス「防災ゆうストレージ」です。

このサービスはあらかじめ長期生活を想定して用意した物を郵便局経由で安全な場所に預けておき、必要になったら自分の元に配送してもらえます。非常用持ち出し袋には入りきらない大きなものや量のあるものでも必要な時にすぐ取り寄せられるので、長期の避難生活に便利です。

また、災害時に失いたくない大切なものを安全な場所に預けておくこともできます。

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避難所へ「いつもの暮らし」と「安心」を届けてもらえる日本郵便×寺田倉庫の保管サービス「防災ゆうストレージ」

まとめ

防災で大切なことは、日々の備えと心構えです。災害が起こるかもしれない「もしも」に備えて、暮らしの中で防災について考え取り組んでおくことが重要です。

防災分野は技術の進歩により、日々さまざまな製品やサービスが開発されています。今回紹介した物以外にも、ご自身の状況にあった防災対策・防災グッズを選んでくださいね。


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