事務用品やアルバムなどを広く手がけるナナカバヤシ株式会社(本社:東京都板橋区、代表:湯本秀昭)が2011年8月にリリースした「水電池 NOPOPO」はわずかな水の力を使って発電できる画期的な製品だ。

災害時にはライフラインが止まることもあり、スマートフォンなどを充電できずに困ることもあるかもしれない。しかし、電池を持っていればラジオで情報を仕入れたり、懐中電灯を使うことができる。

今回は、いざという時に役立つ非常用水電池のNOPOPOについて紹介していく。

何度でも使えて長期保存ができる水電池

NOPOPOは「地球にも人間にも優しい、安全でエコフレンドリーな電源の供給」をコンセプトに開発された製品。電池内部の触媒と水が化学反応を起こすことで、約1.5Vの発電ができる。

サイズは単3電池ほどの大きさで、プラスの電極側にスポイトが入る穴が2箇所ある。使用方法はとても簡単で、付属のスポイトで電池内部に0.5〜1ml程度の水を入れるだけ。

また、電力が弱まった場合は、再び水を注入することで繰り返し使用できる。未開封であれば20年間の長期保存も可能なため、防災グッズの中に入れておくのもよいだろう。

災害時にはライフラインが断絶し、コンセントでの電源供給が難しいこともある。そのようなとき、電池で使えるラジオや懐中電灯などが重宝する。また、NOPOPOには単1電池と単2電池の変換アダプタもあるので、あわせて準備しておきたい。

わずかな水分さえあれば発電可能!

NOPOPOはごくわずかな水で発電できるが、災害時にはそもそも水が手に入りにくい状況も考えられる。しかし、NOPOPOはビールやジュース、唾液などでも使用できるため、いつでも電池を使うことが可能だ。

いざというときにわずかな水で繰り返し使えるNOPOPOだが、中に水分が入っているため、精密機器への使用には十分に気をつけたい。また、電池の表面に付着した水分はしっかり拭き取って保管する必要がある。付属の説明書の注意書きに沿って、安全にNOPOPOを活用していくことをおすすめしたい。

まとめ

災害時には普段充電しながら利用している製品が使えなくなることもあるので、ラジオでの情報収集などでNOPOPOが活躍する場面もあるだろう。

NOPOPOは電力が弱まっても水を入れるだけで繰り返し使える。また、水が手に入らなくても、飲料など水分を含んでいるものがあれば発電できるというメリットもある。

未開封であれば長期保存ができるので、ぜひ避難袋の中に入れておいてはいかがだろうか。