平成29年7月に発生した九州北部豪雨。福岡県から大分県にかけて観測史上最も多い記録的な雨量を観測された。土砂崩れや河川の氾濫が発生、死者や行方不明者もでるなど、非常に痛ましい災害だ。

現在も土砂や流木などが田畑の中にあるなど、災害の悲惨な痕跡が残っており、現地ではボランティアによる復興作業が行われている。

そこで被災地支援を目的に、福岡市とPop-up Commmonsが共同で行っている「Pop-up Commons実証実験プロジェクト」は、現地のボランティアに拠点を提供した。

Pop-up Commmons(ポップアップ・コモンズ)とは

Pop-up Commons  概要資料より引用


Pop-up Commonsは、移動可能な支援拠点を活用し、地域コミュニティ形成などを行うことによって災害に強いまちづくりを目指す防災・減災の新しい取り組み。

Pop-up Commonsに関して詳しくは「Pop-up Commons」が本格始動ー災害に強い新しい街づくり避難所のイメージを覆す!防災都市構想「Pop-up Commons」って?に書かれているので、参考にしていただきたい。

現在、Pop-up Commons準備委員会は福岡市と共同して「Pop-up Commons実証実験プロジェクト」を行っている。

この度、「Pop-up Commons実証実験プロジェクト」は被災地支援を目的として計2つのトレーラー・ハウスを支援拠点として配備し、現地のボランティア団体に無償貸与した。その拠点の名は「杷木ベース」と「水の文化村ベース」だ。

1.「杷木ベース」

災害NGO結 公式Facebookより引用


福岡県朝倉市、杷木クリニックの駐車場にある「杷木ベース」。この拠点は、主にボランティアおよび地元住民の休憩スペース、機器(発電機等)の保管などに使われている。

この拠点を運営している団体は「災害NGO結」。災害発生時、被災地に行き現地住民の避難誘導や被害状況の情報発信を行ったり、災害ボランティアセンターの立ち上げ運営などのサポート活動などを行っている。

現在は、この拠点をベースとしてボランティアメンバーが各地区に出向いてボランティア活動を行っている。

2.「水の文化村ベース」

朝倉市黒川復興プロジェクト 公式Facebookより引用


福岡県朝倉市、水の文化村の駐車場にある「水の文化村ベース」。この拠点は、主にボランティア受付や地元住民の集会スペースなどとして使用されている。

この拠点を運営している団体は「朝倉市黒川復興プロジェクト」。黒川在住だった3人で、朝倉市黒川の復興を目指し、立ち上げたプロジェクト。

黒川地区周辺は,平成29年7月に発生した九州北部豪雨で道路が寸断され、一部孤立状態になった。加えて、豪雨の影響で梨園や田畑も土砂や流木があり、機械が入れない状態になっている。

朝倉市黒川復興プロジェクトのメンバーは「水の文化村ベース」をベースとして、黒川を復興しようと土砂だしや清掃活動などを行っている。

今でも九州北部豪雨の被害の跡が残っている福岡県朝倉市。

朝倉市では義援金の受付を平成30年3月30日まで募集している。
何かしらの支援を行いたいが、朝倉市に行くことが困難な方は、義援金という形で支援を行ってはいかがだろうか。
朝倉市義援金受付HP:http://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1342508633289/index.html