震災が起こるとライフラインは断たれてしまい、電気・ガス・水道は使えなくなる。

中でも電気が使えなくなってしまうと、スマホの充電はできなくなる。さらに真っ暗闇の中で夜を越さなくてはならないだろう。そのため震災時に電源と明かりを確保することは非常に重要だ。

また震災発生から電気の復旧まではかなりの時間を要する。東日本大震災の場合、電気の全復旧にかかった時間は約1週間だった。

最悪1週間もの時間を電気なしで過ごさなくてはならないということである。災害発生時に備えて、電源や光を備えておくことは重要なのだ。

そこで役に立つのが、「Hydra Light」だ。

Hydra Lightとは

Hydra Lightは、アメリカのHydra Light社が開発したランタンだ。

このランタンの大きな特徴は塩水で発電ができるということだ。

まずこのランタンはマグネシウムの電極を使って充電する。酸性の塩水にマグネシウムが溶ける際に放出されるエネルギーを利用して発電しており、全くの無害だ。マグネシウムが溶けて発電すると聞くと、マグネシウムがすぐに溶けてしまい寿命が短いのではないかと思ってしまいがちだ。だが、なんとその電極の寿命は250時間以上だ。また使わない状態での保存期間は25年間以上。

使い方は簡単だ。海水をくんできて、その海水に電極をさっと浸して差し込むだけ。するとすぐに発電と充電が始まる。海水がない場合は食塩水でも全く問題はない。

発電した電気はランタンのLEDライトを光らせる。室内でも外でも明るいLEDライトが闇を照らしてくれる。

このランタン、なにも周りを照らすことだけが役目ではない。USB充電も可能だ。

Hydra Lightが災害時に役に立つ3つの理由

Hydra Light公式HPより引用

1.電気を簡単につくれる

このHydra Lightで発電するのに必要なものは塩水だけだ。電気に対する備えとして、このランタンと塩、水だけでよいため荷物自体も少なくて済む。このHydra Lightは電気の備えとして非常に優れたプロダクトだ。

2.使用可能期間が長い

電池と比較してもらえるとすぐにわかると思う。電池には使用推奨期限があり通常は5年、長くても10年だ。この期限を過ぎると電池として供給できる電力は下がってしまう。

対して、このHydra Lightは25年間保存することができる。もちろん性質が違うため単純に比較することは難しいが、災害時への備えとしては長く保存できた方が良い。

せっかく備えていたものが有効期限切れで本来の機能を十分に発揮できなかったとなると、極めて残念だ。しかも有効期限が短いと、何度も買い換えることになってしまう。

有効期限の長いものを備えておくことは、費用の面からも備えの面からも良いことだ。

3.災害時、常に役に立つ

災害時に使えないものが出てしまうと、荷物となってしまう。

通常、電源としての備えとして使われるものは、電池切れになった後荷物になってしまいがちだ。乾電池が使えなくなってしまっては荷物になってしまう。また、充電式バッテリーも使い果たしてしまった後、充電するまでは何も使えない。充電するにしてもまた別の電源を探さなくてはならない。

一方、このHydra Lightはこれ一つで発電・蓄電・充電ができるので、災害時、常に活用することができる。電池切れを起こすと再び使えるようにすることは難しい電池や充電式のバッテリーと比べて、災害発生時に長くフルに活用することができるだろう。災害時の備えとして、これほど心強いプロダクトはない。

電気の供給が途絶え、あたりが薄暗く、スマホの充電も切れてしまった状況では、いくら水や食料があったとしても安心することはできないだろう。だから電源や明かりを備えることが必要だ。このHydra Lightがあれば辺りを明るく照らし、スマホを充電することができるようになる。災害時に感じる精神的な不安を和らげてくれることは間違いない。