災害が起こった時に困るのは、大勢の方が身を寄せる避難施設の不足ではないだろうか。学校や自治体の体育館などはすぐにいっぱいになってしまう上、土砂崩れなどでそのような施設が崩れてしまった場合、救出されるまで、文字通り野宿を強いられることになってしまう。

そんな時、パーツを分けて運ぶことができて、空気だけで膨らませて形を維持できる巨大なテントがあったらどうだろうか。

小型衛星などを製造する株式会社エイ・イー・エスが、国内最大級完全軟式インフレータブルテントを公開した。

国内最大級完全軟式インフレータブルテントとは?

「インフレータブル」とはどういうものかご存知だろうか?

インフレータブル(英語:Inflatable)は、空気などを注入することにより膨らませて、膜の内圧により構造を支持して使う膜構造物の総称である。
引用元: ウィキペディア

そのインフレータブルな性質が今回のテントにどのように反映されているかというと、

  • 基礎工事なく空間を作ることができる
  • 空気を入れて膨らませるだけなので、短時間で施工できる
  • 高い天井で、開口を大きくとることができる

というように取り入れられている。

通常大きな施設を建てようと思うと、地面を掘って杭を打ったりコンクリートを流し込んだりする基礎工事が必要になるが、このテントは空気を入れてぽんと置くだけで良い。何日かかかる基礎工事がないというだけで、大幅な時間短縮となる。

また、天井を高くしたり開口を大きくしようとすると、高い柱が必要となる。しかし、このテントは円形に空気で圧力をかけることによって、柱を立てずとも天井を高く、開口を大きくすることができる。

国内最大級のサイズとは?

空気を注入して形を成す製品の場合、空気を抜いてコンパクトに収納できる場合が多い。このテントも1ユニット当たり約1.2m×約1.5m×約1mまでたたむことができる。例えば4ユニット結合し、前後に扉をつけたら、全長約29m×全幅約14.5m×高さ約11.5mの巨大なテントとなる。

重さも1ユニット約70kgと、大人二人で持ち運べる重さだ。

公式サイトには、

長さ・幅・高さ・カラーリング・ロゴデザインなど、お客様のご要望に応じて設計・製作いたしますのでお気軽にご相談ください。
引用元: 株式会社 エイ・イー・エス

とあるので、サイズも色もオリジナルの巨大テントをオーダーできる。

避難施設としても使える

運搬が簡単で、現地で組み立てることができ、サイズはバスと比較してもこんなに大きい。災害時に避難所にあぶれてしまった方たちの受け入れ先として、現実的な選択肢ではないだろうか。

購入はこちら→株式会社エイ・イー・エス