冬は他の季節に比べて、災害時の備えがいっそう必要になる季節だと言われています。寒さの影響で体温と共に体力が奪われ、低体温症にもなるリスクが高くなるからです。低体温症は軽度でも免疫力が低下して身体にさまざまな不調が出やすくなる可能性があり、重症化すると歩けなくなったり意識を失ったりして命の危険につながります。実際に冬の災害で、災害発生時に命が助かっても、その後の避難生活で低体温症になり命を落としてしまったというケースが存在しています。今回の記事では、冬の備えに役立つグッズ「AWAT極暖ブランケット」を紹介します。
魔法瓶構造で極暖!『AWAT極暖 ブランチョ』
株式会社アルファックス(大阪府)のライフスタイルブランド「AWAT(アワット)」が提供している「AWAT極暖ブランチョ」は、冬の寒さ対策ができる高機能ブランケットです。
ブランチョ(ブランケット+ポンチョ)という名前の通り、着ても広げても使える2WAY仕様。ケースに収納した場合、枕やクッションにもなります。
外生地×内生地の工夫で熱を逃さない!
「AWAT極暖ブランチョ」の外生地は、縫い目を作らずに両生地を合わせた無縫製圧着キルトが採用されています。生地の隙間から冷気や水気が侵入しにくく、難燃・防水といった機能も持っています。
内生地には毛足の長い素材が使われ、空気の層を溜め込んで暖かさを逃さないようになっています。1本の毛は9ミクロンと細かく、肌触りもトロふわです。この内生地は、シリーズ累計40万枚を突破した株式会社アルファックスの大人気商品『極暖』シリーズと同じものが採用されているとのことです。
この外生地と内生地によって、外からの寒さを防ぎ体からの熱を逃さず閉じ込める“魔法瓶状態”を実現。着用してすぐ暖かさが実感できるといいます。
「AWAT極暖ブランチョ」はキャンプ系インスタグラマーとの共同開発製品で、防寒機能はもちろん、冬場のアウトドアでも使える携帯性や機動性などにこだわられています。そのため、いつどこで起きるかわからない災害への備えにピッタリ。車に常備しておけば、緊急時の車中泊にも活躍しそうです。
冬の災害は「低体温症」に注意
災害対策の第一優先は「寒さ」
災害への備えと言われると、まず食料の備蓄を考えがちではないでしょうか。
実は災害対策には「体を冷やさない」ことが最も重要です。
食べなくてもすぐには死にませんが、体が冷えると短時間で死に至ってしまうからです。
人はたった平熱からたった1度、35度以下の状態になっただけで、身体の機能が正常に動かなくなってしまいます。東日本大震災でも津波による溺死とされた人も、かなりの人が低体温症だったのではないかという説もあるそうです。
2021年に内閣府が公表した日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定では、「寒さ」による被害予想が話題になりました。
試算によると、冬の深夜に巨大地震が発生した場合、津波から免れたものの体温の低下が原因で死亡するリスクのある「低体温症要対処者」が、日本海溝地震で最大4万2千人、千島海溝地震で同2万2千人出るとされたからです。
地震では建物の倒壊や津波から命を守ることだけでなく、「寒さ」も命を脅かすことが分かり、発生が予想される北海道から東北地方の沿岸自治体が毛布などの備蓄品を購入する動きにつながりました。
寒さによる被害は寒冷地であればあるほど高くなりそうですが、寒冷地以外の人にも危険があります。
むしろ、寒冷地の人は寒さに慣れていたり、日頃から寒さ対策ができていることがあります。寒冷地以外の人ほど寒さへの意識や対策が不十分なため、災害時に寒さによって命を落とす可能性が高いとも考えられます。
災害はいつどこで起きるかわからないからこそ、季節の違いに応じた備えを考えておきましょう。
まとめ
大地震の被害想定で、被害が最も大きくなるのは「冬の深夜」と言われています。冬は体が冷えやすく、低体温症のリスクが高まるのが一因だからです。
大地震以外の災害でも、ライフラインが断絶し暖房などが使えなくなった状態で屋外や屋内に待機しなければならない時、命を守るためには「暖かさの確保」が最優先事項になります。
今回紹介した「AWAT極暖ブランチョ」など、冬の寒さを意識した備えを見直しておきましょう。
参考:https://awat.stores.jp/items/65684611a06e0900281d5a2c、https://www.makuake.com/project/awat05/