防災用に“物資の備蓄”をしている方は多いと思いますが、「移動手段の備え」を意識されている方は少ないのではないでしょうか?
大規模災害が発生した際には交通が規制されたり、建物などの倒壊で道が塞がり、車両の侵入が困難になることが予想されます。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、地震以外に原発事故の影響で広範囲に渡って避難勧告が出されました。当時のように「現場から遠方へ移動しなければならないような状況」が起きたとき、徒歩以外の移動手段がないと避難持ち出し袋など荷物を持って移動するのはなかなか体力が必要です。
今回紹介するのは交通インフラが被災したときに役立つことをコンセプトに設計された自転車。個人の利用はもちろん、ボランティアで避難所へ物資を届けるのにも大活躍します!
災害時から普段使いも大活躍!『EMERGENCY BIKE』
大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」などを展開する自転車メーカー・株式会社あさひには、様々なオリジナル自転車が存在します。
そのうち、2019年8月から全国で発売している『EMERGENCY BIKE(エマージェンシーバイクシリーズ)』は、災害時に有効な交通手段として開発されたブランドです。
最大30kgの荷物を楽々運搬!
『EMERGENCY BIKE』は、
- 自転車
- トレーラー
- 収納ケース
を一緒に使用することで、最大30kg(250リットル)までの大きな荷物を運搬可能。「備える・掲載する・移動する」といった3つの機能を発揮します。
積荷用ベルトなど付属品付きのトレーラーは、工具不要で自転車と連結ができます。サイズは1,370×710×530mm(全長×横幅×高さ)。
収納ケースのサイズは695×500×810mm(全長×横幅×高さ)です。
この数値だけを見ると保管場所に困りそうですが、自転車とトレーラーはコンパクトに折りたたみ、収納ケース内へスッキリ納められます。
ケースは軽量で耐久性の高いプラスチック(ポリプロピレン樹脂)で作られており、長期間の保管や使用にも耐えられる設計です。
普段使いにも違和感のないオシャレなデザイン
自転車本体のデザインはスタイリッシュで普段使いにも最適。タイヤのサイズは16インチの折りたたみ自転車です。
カラーリングは黒とのコントラストが映える「レッド」と、アウトドアな雰囲気がクールな「カーキ」の2種類。適応身長は140cm〜180cmの方まで幅広く設計されています。
ライトにはタイヤの回転をエネルギーに変換して発電する「ダイナモ式LEDライト」を使用しており、電池や電球切れの心配はありません。
チェーンもサビに強い仕様で、単体でもフロントキャリアには最大2kg、リアキャリアには最大5kgの荷物を積むことができます。
価格は32,980円(税込)と、4万円前後のものが多い一般的な折りたたみ自転車に比べてコストもほとんど変わりがありません。
公式動画で自転車の折りたたみ方法が紹介されています。
自転車以外もアウトドアなどで大活躍!
普段使いできるのは自転車だけではありません。
トレーラーと収納ケースも、キャンプやバーベキューなどのアウトドア、資材や機材の運搬など、多目的な用途で活躍させることができます。
「パンクしないタイヤ」で悪路の走行でも大活躍!
自転車とトレーラーには、パンクの原因となる釘やガラス片などが落ちている災害時の道路を想定し、空気入りチューブをなくした「パンクしないタイヤ(ノーパンクタイヤ)」を採用。
このタイヤは中に発砲ウレタンが入っており、空気入りチューブの自転車と走り心地は異なるものの、釘やガラスなどが刺さってもパンクせず、刺さったものを取り除くだけでOK。
悪路での安全な走行が可能になることに加え、長期保管によりタイヤから空気が抜けるという心配も不要です。
指定店舗と通販で購入可能
『EMERGENCY BIKE』は各地にある大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」の指定取扱店と、ネット通販サイトで購入できます。
取扱店一覧▼
公式ホームページ「EMERGENCY BIKE」
通販リンク▼
- エマージェンシーバイク
- エマージェンシーバイク用 サイクルトレーラー
- エマージェンシーバイク用 収納ケース※現在オンライン注文のページが停止中
通販の場合、自転車本体は注文後に下記の都道府県にある店舗で受け取りが必要です。
【受取り可能地域】
北海道、富山県、石川県、福井県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
コンパクトさと耐久性・積載性を両立し、災害時の移動手段から日常生活の多目的なシーンまで大活躍する『EMERGENCY BIKE』。
防災について非常用持ち出し袋や食料などの備えは十分でも、運搬のしやすさは忘れがちになっている方も多いと思います。この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000015371.html、https://www.cb-asahi.co.jp/lp/products/ownbrand/emergency/