災害が起きた時に子どもを守ることは親の務めである。
しかし、子どもが自分の近くにいない時、子どもを守ることはできるのか。守ることが出来ず、あなたの子どもは自分で自分の身を守ることになるかもしれない。その時、自分の身を守るものを持っているのだろうか?
災害で命を落とさないためにも子どもには自分の身を守ることができるものを常に持たせておくべきである。
そこで今回は手軽に持ち運べる子ども用防災ヘルメット「フラットメットキッズ」を紹介する。
地震大国日本での防災意識
地震大国日本で子供達の命を守るために周りは万全の対策が必要だ。災害に対して避難訓練だけではなく、防災グッズの備蓄をすることで災害時のリスクを減らすことができる。
住友生命保険相互会社が実施したアンケートによると「もっとも備えが必要な災害」という質問に対し地震と答えた人は東海地方で約80%となった。しかし「ご家庭の防災対策は、100点満点で採点すると何点か」という質問に対しては32.7点という結果になった。地震への意識があるにも関わらず、各家庭で災害への対策があまり出来ていないという結果が出た。
では、学校で見てみるとどうだろうか。文部科学省の「学校安全調査」によると2015年3月末時点で児童用の防災頭巾やヘルメットを備蓄している公立学校は東京では約70%神奈川で約60%にのぼる。一方、愛知県では約27%という調査結果が出た。隣の県の三重県、静岡県は共に50%近くの学校が備蓄していた。同様の調査で愛知県は、飲料水の備蓄が42%、救急用品は約38%備蓄と防災頭巾、ヘルメットの備蓄がやや重視されていないことがわかる。
災害に対して意識があるものの小学校、家庭での防災意識はあまり高くないというのが日本の現状だ。
フラメットキッズとは?
防災設備の低さから防災グッズの浸透が定着が必要である。今まで、子ども用防災グッズとして防災頭巾があげられることが多かった。しかし防災頭巾は防炎性能はあるが、衝撃吸収性があまりないという課題があった。(独立行政法人国民生活センター 調べ)
「フラットメットキッズ」は簡単に言えば「子供用防災ヘルメット」である。工事現場等の安全用品のエキスパート、ミドリ安全株式会社は2017年から販売している「フラットメット」の子ども用の『フラットメットキッズ』発売した。
フラットメットキッズは大人用と同様に安全性を追求し、厚生労働省の保護帽の規格「飛来・落下用」を取得した国家検定合格品の防災ヘルメットである。
フラットメットキッズと従来の製品の違いは、本体390gと軽量化を実現したことである。またヘッドバンドを調整することでサイズが47~57cm(頭囲)まで調整が可能で子どもの成長に応じて買い換える必要がない。使い方は簡単でロックを解除し、両端から押すだけでヘルメットの形になり、かぶることが可能である。
持ち運び簡単!子供に合わせた設計
このヘルメットの最大の特徴は「コンパクトさ」である。
防災ヘルメットを使う上で一番の不安はその大きさではないであろうか。ヘルメットというと重たくてかさばるものというイメージ。持ち運びや保管の際に多くに場所をとってしまい子どもの負担が増えてしまうのではないかと考える方もいるのではないか。しかしこの「フラットメットキッズ」は折りたたむとA4サイズほどになる。つまりランドセルに収納可能であり収納時の幅は約4.2cmであるため学校への持ち運びが便利である。
またフラットメットキッズにはフック付きの保管袋を同封。これにより家庭内での保管はもちろん、学校の机にかけて保管できる。
安全であるだけでなく持ち運び、保管がコンパクトに行えるので子どもの負担を増やすことなく防災対策ができるため、親だけではなく子どもにとっても嬉しい商品になっているのではないか。
いつ地震が起こるかわからないと言われている東海地方では学校の防災設備の備蓄率の低いことがわかった。子供達の命を守るためにも早急に防災対策をするべきだと考える。今回紹介した「フラットメットキッズ」は子供にとって持ち運びが便利でなおかつ機能性もしっかりある。これから防災対策をしようと考えているご家庭にはぴったりであろう。