災害のときに備えるべきもの、対応すべきことはいろいろありますが、常日頃から気にかけることはなかなか難しい。
そこで今回は、防災意識を高めるのにうってつけの「防災拭い」をご紹介。
「防災拭い」とは?
「防災拭い」は万が一の災害時に備えておくべきものや、落ち着いて対応するための手順が、わかりやすくてかわいいイラストで紹介されている手ぬぐいだ。
「防災拭い」は岩手県の広告制作会社クワンが開発したものだ。
同社が県の民放局から依頼を受けた「防災ハンドブック」の制作の中で、防災の大切さを実感したことが開発のきっかけだ。防災に役立つ情報をいつでも携行できるものを作れないかと思い、以前から作り続けていた手ぬぐいを使った「防災拭い」が開発された。
「防災拭い」を災害に備えて持っておくとよい理由
「防災拭い」は手ぬぐいなので、普段から気軽に持ち歩けるだけでなく、災害のときにも役立つ。
通常の手ぬぐいよりも長い
「防災拭い」は通常の手ぬぐいよりも10cm長い。ロープ代わりや、骨折やケガのときの三角巾や、裂いて包帯代わりや、マスク代わりなどさまざまな使い方ができる。
布だから濡れても読める
布だから濡れても読めるので、水害のときも安心だ。また、洗って繰り返し使えることはもちろん、シルクスクリーンプリントという特殊なプリントをしているので、漂白も可能で清潔さを保てる。
もしものときのお役立ちメモや書き込み欄がある
- 警察、消防などの連絡先
- NTTや各種携帯会社の防災伝言ダイアルの案内
- 緊急時に必要な個人情報(名前、血液型、アレルギーの有無)
など特筆事項を書き込みできる欄がある。
「防災拭い」はさまざまなシーンで活躍するデザインを展開中
「防災拭い」には、異なるシーンで役立つ以下の4つのデザインがある。
- 備えておきたい防災グッズを紹介する「防災グッズ編」。
「防災グッズ編」には熊本県のゆるキャラの「くまモン」、岩手県滝沢市公式キャラクター「ちゃぐぽん」、志波城古代公園(盛岡市)のキャラクター「しわまろくん」とコラボレーションをしたバージョンもある。 - 地震が起きた際の知識や対応すべきことが書かれた「地震編」。
- 津波研究の権威である東北大学の今村文彦教授に監修を受け、津波から避難する際の知識や対応すべきことが書かれた「津波編」。
- 女性が覚えておきたい避難所生活の知恵や、女性ならではの持ち歩いておきたい、備えておきたいアイテムを紹介する「レディのココロエ」。こちらは英語版もある。
お守りがわりに「防災拭い」一本いかがですか?
災害が起こったときはどうしても焦ってしまうもの。「防災拭い」を普段から持っていれば、ふとした瞬間に防災の知識を確認したり、学ぶことができる。それだけではなく、実際の災害の場面でも役立つ。「防災拭い」使ってみてはいかがだろうか。