私たちの生活に欠かせないものとは何だろう。その1つは、”水”だ。 人体の約6割を占める水は、私たちにとって必要不可欠なものだ。
普段の生活では、水道の蛇口を捻れば当たり前に水が出てくる。だが、毎年どこかで水不足が心配されている。今年は大丈夫だろうか? それに、もし災害が発生したときは、安全な水をどうやって確保したらよいだろうか?
このように、私たちが生活する中で、水の大切さを考えてみる機会はあるだろうか。
今回は、老舗浄水器メーカー「クリンスイの技術力」と「5年保存水」について紹介する。
老舗浄水器メーカー「クリンスイ」とは
浄水器販売を行う三菱ケミカル・クリンスイ株式会社(本社:東京都品川区)は、1984年に世界で初めて浄水器を作った歴史あるメーカーだ。しかも、除菌ができる中空糸膜フィルターを採用した家庭用浄水器「Cleansui(クリンスイ)」の実現を可能にした。
クリンスイは、今後も“水を通して世界中の人たちにワクワクを届けたい”という想いで、浄水器にとどまらない商品開発やサービスを世界に展開している。
クリンスイの礎「中空糸膜フィルター」とは
時代は、1970年代に日本がオイルショックで苦境に立たされているところまで遡る。「中空糸膜フィルター」とは、当時クリンスイの研究員だった南俊輔氏によって発見された。南氏は、水や血液をろ過するための繊維を研究していた。その際、ポリプロピレン繊維の欠陥品が発生し、それを調べてみると、糸の壁面に無数の孔が空いていることに気が付いたのだ。
南氏は、この欠陥品とされたポリプロピレン中空糸を、『ろ過膜』として活用できないかと考える。そこから研究を重ね、世界初の中空糸膜を使用した携帯型浄水器「真清水(ましみず)」の発売に至ったのだ。これがクリンスイの前身となった。
クリンスイの未来への挑戦
浄水器の分野で、確かな技術力を確立したクリンスイの技術。現在住宅設備用、業務用など、多方面に応用され活躍中だ。中空糸膜の技術は、医療や環境といった分野でも社会に貢献している。
中でも2013年11月に、クリンスイは備蓄用飲料水「クリンスイ 5年保存水」をリニューアル発売した。いつ起こるか分からない災害に備えることができる”賞味期限5年間の天然水”だ。これにより、水道が使えない状況に陥っても、安心して水を飲むことができる。
また、浄水機能付きのタンブラー『Cleansui for Pilgrim Surf+Supply “Cleansui tumbler / TM804”』も発売されている。今回、このタンブラーがNY発のライフスタイルブランド「Pilgrim Surf+Supply」(ピルグリム サーフ+サプライ)とコラボした。
このタンブラーを使うと、活性炭入りの交換カートリッジが水道水の残留塩素を除去してくれる。手順はとてもシンプル。フタを開けて、水道水を注ぎ、容器を横に振るだけで簡単に浄水が可能だ。このため、きれいな水をいつでもどこでも手軽に楽しむことができる。
高まる水質の安全意識
水道を捻れば当たり前に水が出る。そんな日本で暮らす私達は、普段から水の大切さを感じる機会は少ないのではないだろうか。しかし、災害が起きたとき、その水の確保によって、人の命が左右される場面が多くある。
日本気象協会によると、夫婦2人、乳児1人、子ども1人、高齢者1人の5人家族で3日間を過ごす場合、1日に45Lの水が必要だとしている。万が一に備えて、日ごろから水の大切さを意識し、備えておくことは重要だ。いざという時のために、準備をしておくのはいかがだろうか。