電力は私たちの暮らしに欠かせないものとなっている。もし、災害で電気が供給されなくなったら私たちの暮らしはどうなってしまうだろうか。自家用発電の一つとして太陽光発電が家庭でも多く普及するようになった。しかし、太陽光だけに依存していると、天候に左右されてしまうというのが欠点。太陽光に加えて、新たなエネルギー源を作っていくことが求められている。
そこで今回は、人の歩行をエネルギーに変える多機能照明「Smart Street Light」を紹介する。
「Smart Street Light」とは?
「Smart Street Light」とは、アメリカ ニューヨークにあるEnGo Planet社が開発した太陽光と人の歩行で発電する再生可能エネルギー源の多機能照明である。2012年に起こったハリケーンで、マンハッタンの半分が7日間も停電した。世界的に大きな都市にも関わらず、電力のみに頼っている現状をなんとかしようと、EnGo Planet社が誕生した。
「Smart Street Light」の仕組みはとてもシンプルで、道路の下にあるパッドを踏むと蓄電される。パッドが設置されている周辺の街灯だけでなく、普段は人通りが少ない場所でも電力を届けられるようになっている。
wi-fiスポットや携帯機器の充電もできる多機能な街灯
「Smart Street Light」の魅力はそれだけでない。太陽光と歩行エネルギーのハイブリットな発電ができる街灯というだけでなく、他にも多様な機能がある。これからのネット社会には欠かせないWi-Fiスポットや携帯電話を充電できるステーションが無料で利用できるのだ。今や、駅やカフェなどでもWi-Fiが利用できたり、充電できるか否かが重要になってきている。
停電となった災害時にも電力が使えることで、安否確認や災害情報などがスムーズに行えるので、多くの人に役立つだろう。しかも再生可能エネルギーなので、持続可能なインフラであり、二酸化炭素排出量を削減し、重要なエネルギー確保できるエコな発電になる。
センサーで屋外データを収集できる
「Smart Street Light」はリモート管理されており、屋外のデータを収集するできるセンサーがついている。このポールに取り付けられたセンサーは、監視カメラになったり、気温や湿度、空気が汚れていないかなどの状態をリアルタイムで知らせることができる。
管理者はシステムを介して「Smart Street Light」街灯のバッテリーを確認でき、人通りがない時には節電し、人通りが多くなると明るく調整することができる。
まとめ
これからの未来に向けた「Smart Street Light」。私たちは貴重なエネルギー源を消費するだけでなく、作り出していかなければならない時代になってきている。作り出していくことができれば、災害時にも大いに役に立つものになるだろう。