地震は、前ぶれなく突如として私たちを襲ってくる。また、地震は、建物倒壊や火災といった二次災害を引き起こすことも。そのため、地震が起きた時に、自分の周りでどのような二次災害が生じるかは事前に知っておきたい。
そんな方におすすめするのが、iPhoneアプリ「もしゆれ」。このアプリでは、大地震が起こった時に、今いる場所でどのような二次災害がおこる可能性があるかをシミュレーションしてくれる。
地震の被害をシミュレーションしてくれる「もしゆれ」
国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下、防災科研)が開発したiPhoneアプリ「もしゆれ(もしもいまここで大地震の揺れに見舞われたらワタシはどうなる?)」。現在自分がいる場所では、大地震が起こったあと、どのような二次災害が発生する可能性があるかをシミュレーションしてくれるアプリである。
実際に、アプリをダウンロードしてみた。
写真を撮るだけでシミュレーションが可能
アプリを起動して写真を撮るだけと、使い方はとても簡単。
写真を撮ったあと、3秒のカウントダウンが始まる。その後、判定が終わり、「被害状況」や「リスクと対策」、そして「いまできること」といった、結果が表示されるという仕組みだ。
この「リスクと対策」と「いまできること」に表示されている内容には、かなり役立つ情報が書かれているので、ぜひとも参考にすべきである。
また、結果はツイッターやFacebook等のSNSでシェアすることも可能だ。
データに基づいたシミュレーション
ユニークな見た目のアプリではあるが、そのシミュレーションは、地震ハザードステーションが提供するいくつかのデータに基づいて行われる。実際に写真を撮った後は、以下のようなフローによって、どのような被害が生じるか判定される。
- 現在地の標高を取得する
- 現在地の表層地盤情報を取得する(地盤の特徴から建物崩壊について判定)
- 長期間平均ハザードを取得する(その地形で起こりうる最大の震度について判定)
- 地すべり地形(過去地滑りがあったかどうかを判定)
- 日付(凍傷について判定)
地震が起きた時、自分の周りでどのような二次災害が発生するかを知っているだけで事前に対策ができ、また、緊急時にも慌てず対処できるようになるであろう。
この機会にダウンロードして、一度試してみてはいかがだろうか。
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