画像:Pawmyより引用

現在、国内でペットとして飼われている犬・猫は約2,000匹と推定されている(一般社団法人ペットフード協会 平成28年全国犬猫飼育実態調査結果より)。家族の一員として愛されるペットだが、災害時にはぐれてしまい、迷子になってしまうことも多い。また保護した側も、飼い主の情報が分からなければ、飼い主の元へ戻してあげることは困難だろう。

そんなペットの迷子問題を解決するのが、今回紹介する「Pawmy (ポーミー) どうぶつID」だ。

Pawmy(ポーミー)どうぶつIDとは

画像:Pawmyより引用

「PawmyどうぶつID」は株式会社ポーミーが大切なペットを守るため、マイナンバーから着想を得て開発した。犬用の「マイワンバーカード」、猫用の「マイニャンバーカード」がそれぞれ用意されている。

どうぶつIDとは、ペットや飼い主の情報が記載できる迷子札とIDカード(身分証明書)である。ここに情報を書き込こんでおけば、迷子になってしまったペットが飼い主の元へ戻れる可能性が高まる。ペットとその飼い主の安心のための商品である。

ペットの首につける迷子札は、迷子のペットが保護された際、飼い主へ連絡がしやすくなるように住所などの情報を記載できる。IDカードは飼い主用のカードで、飼い主としての証明や大切な情報の備忘録などの役目を果たす。

価格は迷子札が、3,280円から3,680円、IDカードは1,680円(それぞれ税抜、送料別 ※全国一律180円)。Pawmyのサイトからペット名や住所の入力、写真のアップロードを行いオーダーできる。

災害時のペット迷子問題

環境省発行の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、災害時の飼い主の役目のひとつとして「同行避難」をあげている。災害時はペットと一緒に避難するという意味だが、その理由としては以下だ。

過去の災害において、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生したが、このような動物を保護することは多大な労力と時間を要するだけでなく、その間にペットが負傷したり衰弱・死亡するおそれもある。また、不妊去勢処置がなされていない場合、繁殖により増加することで、住民の安全や公衆衛生上の環境が悪化することも懸念される。

環境省発行「 災害時におけるペットの救護対策ガイドライン 」より引用

ペットとはぐれてしまった場合でも、より早く飼い主の元へ戻ることができるように対策しておくことも、飼い主の役目のひとつと言えるだろう。

より早く飼い主の元へ

画像:Pawmyより引用


「Pawmy」は迷子札とIDカードの提供だけではない。まだ一部を除いて公開前ではあるが、迷子になったペットをより早く探すためのサポート機能も充実させようとしている。

迷子のペット発見率を高めるためのクイックガイドやプロフィール機能、どうぶつIDを持つ人同士のSNSも用意されるようだ。さらにはポスターチラシ作成機能までできるのは驚きだ。まさに、ペット愛好家のためのサービスといえるのではないか。

「Pawmy」は売上の一部を、動物愛護の啓蒙活動、里親譲渡活動、地域猫活動を行うボランティア団体、NPOへ寄付している。サービスを通じて、人がペットをしっかりと見守り、適切に管理する仕組みを提供し、人とペットがより幸せに暮らす社会の実現に貢献することを「Pawmy」は目指している。

ペットは家族の一員だ。大半の飼い主はそう思っているのではないか。そのため、「Pawmy」のようにペットも人間と同じように”安心・安全に暮らす”ためのサービスや製品が今後も増えていくことを期待したい。