本メディアではこれまでにも懐中電灯の光を和らげる段ボール製の照明キット懐中電灯/ランタンになるバッテリー塩水だけで発電するLEDランタンなど、災害時のさまざまな照明アイテムを紹介してきました。

今回の記事では、応援購入サイト・Makuakeで目標達成率850%以上を突破したLEDライト、『Light the camping night』をご紹介します。

あかりを「折る」という選択肢

「Light the camping night」は、折りたためる棒状のLEDライトです。

電源元はUSBが接続できるバッテリーなど(引用:PR TIMES)

USBで電源に接続して光らせます。

クルクル巻いて折り畳める!(引用:PR TIMES)

なぜ照明なのにやわらかい?

「Light the camping night」は、やわらかく軽量なポリ塩化ビニル(PVC)を使用しています。

ポリ塩化ビニルとは?

ポリ塩化ビニルは非常に軽いプラスチック素材。

可塑剤(かそざい)という薬品の添加量を調整することで自由にやわらかさを変えることができ、柔軟性に富んださまざまな加工製品をつくれます。

ほとんどの酸・アルカリ・塩類等に浸されず(高い耐薬品性)、サビや腐食にも強く絶縁性・耐電圧性防水性や難燃性(燃えにくさ)も高くて長持ちするため、排水管やホース、自動車部品などの工業用品から、農業用ビニール、食品包装材、文房具雑貨などの日用品に至るまで、幅広い用途に使われています。

内外圧・曲げ・衝撃などに対して十分な強度があり、他のプラスチック樹脂に比べ繰り返し力をかけても強度が低下しにくいという性質もあります。

そんなポリ塩化ビニルでできているため、「Light the camping night」は照明器具でありながら、折りたたんだり折り曲げたりできるのです。

折りたたんだままでも光る!(引用:PR TIMES)

照明本体が“折れる”ことには2つのメリットがあります。

ひとつめは、収納スペースを取らず簡単に持ち運べること。

災害時はできるだけ荷物を軽くし、身軽に動けるようにすることが重要です。

後述しますが、このライトは厚さ3cm、幅は8-9cmまで小さくでき、服に大きめのポケットがあればその中にも入れられるくらいコンパクト。非常持ち出し袋に入れてもかさばりません。

ふたつめは、設置場所の制約がほとんどなくなること。

懐中電灯やランタンなどの場合、本体が安定する平らな置き場や吊す場所を探さなくてはなりません。「Light the camping night」は場所に合わせて形を変えたり、垂直に貼り付けたり巻き付けたりできるので、さまざまなシーンに対応できます。

本体はマグネット内蔵で、垂直に貼って設置できる(引用:PR TIMES)

「Light the camping night」の使い方は?

本体に空気栓があり、使うときは本体を広げて空気を入れ、膨らませます。

マグネットが内蔵されており、マグネットを貼り付けられる場所に照明の形を合わせて設置し、USBポートに接続すれば、あとは電源をONにするだけ。

マグネットがつかない場所であっても本体の中央に面ファスナーがついているので、巻きつけての設置も可能です。

しっかり貼り付けたり巻き付けたりしていれば、風で照明が倒れるような心配はありません。撥水加工されているため、突然の雨がきても大丈夫!

引用:Makuake

しまうときは空気栓を開けて本体の空気を抜き、お好みのサイズに折りたたみます。

サイズは2種類、調光は5段階

「Light the camping night」にはMサイズとLサイズの2種類があり、どちらも折りたためばかなりコンパクト。

Mサイズには34個、Lサイズには46個のLEDが内蔵されています。

LEDは付属のスイッチを切り替えて明るさ調節が可能です。

〇〇ルーメン、と言われてもなかなかピンとこないと思いますので、具体的な例で説明しますね。

一般的に手元を照らす場合は50~100ルーメン程度あれば十分だと言われています。
夜間に外を移動するために足元も照らすときなどは200ルーメン程度400〜800ルーメンあれば約30m先まで照らせ、1000ルーメン以上だと100m以上先まで光を届けられます。

300〜1500ルーメンまで調節ができる「Light the camping night」は、十分な照明として活躍してくれそうですね!

いつもの備えにプラスして!

災害時には「用意していた照明が思ったよりも明るくない」「避難所で使うには明るすぎた」「安定させられる置き場所がない」など、照明の使いにくさを感じることがあります。

「Light the camping night」は軽量で持ち運びに場所を取らないため、手元用の懐中電灯と一緒に非常用持ち出し袋などに入れても良さそうです。床に物が置けなくても壁などに貼り付けたり、たたんだまま光らせることもできるので、置き場にも困りにくいでしょう。

「Makuake」で目標金額850%を突破!

「Light the camping night」は、G.G Japan Trading(所在地:大阪、代表:田中 雅人)が応援購入サイト「Makuake」で日本先行発売プロジェクトを立ち上げており、2022年6月末の時点で応募購入金額の目標である200,000円を850%以上超え、230名以上の方に購入されています。

もともとはキャンプやナイトハイクなど夜のアウトドアが趣味の方が感じている「照明の不便さ」に着目して生まれた製品であり、日常的に使い勝手の良いものとしてたくさんの注目が集まっているようです。

Makuakeでのプロジェクトは2022/07/30(土)まで行われています。

まとめ

軽くてコンパクトに折り曲げられ、さまざまな場所を明るくできる「Light the camping night」は災害時の頼れる照明アイテムになりそうです。

興味のある方はぜひプロジェクトページをのぞいてみてください。


参考:https://www.makuake.com/project/gg-japantrading1,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000102817.html