毎年9月1日は「防災の日」、そして月全体は「防災月間」。自治体や企業では防災避難訓練が行われたり、防災・減災に役立つサービスやイベントが数多く開かれています。

日頃から備えているであろう皆さんも改めて意識が高まる今月は、2021年新たにリリースもしくは機能が追加された、最新の防災×テクノロジー「アプリ」を全部で8つ、テーマごとにまとめてご紹介します。

迷ったときに、まずはこれ!人気のテッパン防災アプリ3選

まず紹介するのは知名度が高く、人気の防災アプリです。情報の量や速さ、正確さに定評があり、2021年度もバージョンアップして、多くの人に支持されています。防災アプリ“はじめの一歩”としておすすめです。

①「Yahoo!防災速報」

引用:https://emg.yahoo.co.jp/

情報不足が心配な方はこのアプリ

  • 避難情報
  • 緊急地震速報・地震情報
  • 津波予報
  • 大雨危険度
  • 豪雨予報
  • 土砂災害情報
  • 河川洪水情報
  • 気象警報
  • 熱中症情報
  • 火山情報
  • 国民保護情報
  • 防犯情報
  • 自治体からの緊急情報
  • 異常感知情報

と、14種類の情報を、現在地に加え最大3ヶ所の地域に対して把握し、プッシュ通知で知らせてくれる「Yahoo!防災速報」

複数の災害情報を網羅しているため、二次災害へも対応しやすいのが特徴的。情報不足が心配になりやすい時に心強く、2000万人を超えるユーザーに支持されています。

引用:https://emg.yahoo.co.jp/

ユーザー同士、報道メディア・NPOなどの連携パートナーによる投稿を地図上で確認し、災害がどこまで迫っているか、どこでどんな災害が起きているかを把握して避難行動へつなげる「災害マップ」機能や、避難所リストやハザードマップ、緊急連絡先が一覧化された「防災手帳」機能も利用できます。

注目の新機能は、2021年8月30日に追加された「防災タイムライン」

引用:Yahoo!ニュース・防災アプリ

年々、水害が多発する現状を踏まえ、自宅周辺の環境や世帯構成をもとに、水害時の防災行動を事前に確認しておき、災害警戒時の行動を後押ししてくれます。

(運営:Yahoo Japan)

②「特務機関NERV防災」

引用:https://nerv.app/

とにかく早い通知や、見やすさを求める人はこれ!

地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するアプリ。

気象庁の気象業務支援センターと接続した専用線からダイレクトに情報を受け取ることにより、国内最速レベルの速さで信頼性の高い情報発信が可能になっているそう。通知の速さ、使いやすさを重視する方にはぴったりです。

引用:https://nerv.app/

“情報のアクセシビリティ(誰もが自分に合った手段や形式で情報にアクセスできること)”というテーマに取り組んでおり、バリアフリーなデザインにも注目。誰もが見やすい配色やフォントを使用しており、視覚障害、識字障害の方にもわかりやすい音声読み上げ機能もついています。

2021年9月1日からは、「英語配信」がスタート。

引用:https://www.gehirn.co.jp/news/2021-09-01/press-nervapp/

英語圏の文化的背景を考慮し、日本に慣れていない方でもわかるよう“ローカライズ”されており、留学生や在留外国人の方にもオススメできます。

(運営:ゲヒルン株式会社)

③「NHKニュース・防災」

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html

テレビやラジオ代わりにも◎

NHKが提供するニュースをもとに、速報や警報を通知で受け取ったり、記事や防災情報を閲覧できるアプリです。

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html

大きな災害が発生した時には、NHKテレビが放送中の災害に関するニュースを、アプリ内で視聴できるようになります。また、国内各地にあるNHKや国土交通省のライブカメラ映像を通し、遠隔地の様子を見ることもできます。

ほとんどの防災アプリは文章や地図上での表示が多いなか、映像で詳しい情報収集ができるのは、NHKのアプリならでといえるでしょう。

2021年7月のアップデートで「ピクチャー・イン・ピクチャー機能」が新たに搭載され、災害時の放送同時提供やライブ配信を、別のアプリを操作しながらでも視聴できるようになりました(対応OSは、iOS14以上、Android8.0以上)。さらに、自治体からの情報があれば、避難所の混雑状況も掲載されるようになっています。

(運営:NHK)

命を守る行動時に役立つアプリ3選

災害時は、どれだけ情報が集められたとしても、実際に動かなくては意味がありません。いつどこでどんな状況に遭った時でも、冷静な行動へつなげるために役立つアプリを紹介します。

①「MySOS」

引用:https://www.allm.net/mysos/

もしものときに自分と周囲の命を守りたい人へ

「My SOS」はいざという時に必要な医療情報を、スマートフォンで持ち歩くことができる救命・医療補助アプリ。

引用:https://www.allm.net/wp-content/uploads/MySOS_Leaflet.pdf

アプリ内にある「マイカルテ」では、自身や家族の健康情報、持病、お薬、処方履歴、透析履歴、通院履歴、かかりつけ医、MRI・CTなどの医用画像などの情報をまとめて管理・共有することができます。

もしものときには、“事前に登録してある家族”や“同アプリをインストールしている近隣の人”に匿名・無料のSOS発信をしたり、119番で救援依頼。搬送先でマイカルテの情報を託せば、医療関係者のスムーズな対応につながります。災害下では、避難所や救急所で活躍しそうです。

注目は「一次救命処置」や「成人・小児救急」、「応急手当」といった、緊急時の対応ガイドが備わっていること。

引用:MySOSアプリ

災害下では自分だけでなく、周囲に傷病人が出ることがあります。避難をしている途中で、動けなくなっている人に出会うこともあるでしょう。しかし急な状況では、冷静になれず、そもそも何をしたらいいかわからないという方が多いかもしれません。

このアプリでは、傷病人の緊急度を判断するポイントが箇条書きで書かれていたり、イラストでわかりやすく説明されています。医療の知識がない人でも、命を守る必要最低限の行動をとれるようになるのが心強いポイントです。

2021年5月には、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、提携医療機関のPCR検査結果を記録する「MyPass/PCR検査」機能を搭載。日本へ入国する方へのフォローアップ支援ツールとして、厚生労働省・入国者健康確認センターにも採用されています。

感染症拡大の影響により、これまで以上に“緊急時・避難時等での各個人の健康状態の把握”は重要になってくるでしょう。口頭で説明しなくても健康を伝えられる「My SOS」は、ぜひダウンロードしておきたいアプリですね。

(運営:株式会社アルム)

②「防災情報全国避難所ガイド」

引用:http://www.hinanjyo.jp/

掲載箇所17万超!必ず避難所へ辿り着きたい人へ

「防災情報全国避難所ガイド」は、避難勧告や国民保護情報、気象警報や地震情報などの防災アラートに加え、全国の自治体が定めた災害時の避難所や避難場所を検索し、道順をルート案内してくれる災害時用ナビゲーションアプリです。オフラインにも対応しています。

収録している避難所データは、2021年9月時点でなんと177,229件!

アプリを起動すると、GPS機能で現在地周辺の防災情報と避難所が自動で検索されます。同時に、オフラインになっても使えるよう、避難所と地図データが保存されます。もちろん施設名や住所の一部から、全国の自治体ごとに避難所を探すこともできます。

引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.hinanjyo.guide&hl=ja

「ARカメラ・コンパス機能」により、避難所や登録した自宅の方向をAR画面上に確認できるのがポイント。避難所へ移動中のタイムロスを防ぎます。地図を読むのが苦手という人にも安心ですね。

他にも携帯電話各社の災害用伝言板やパソコンから、登録された情報が確認できる“Googleパーソンファインダー”を使った「安否登録・安否確認」機能、Twitterで防災情報を発信する国のアカウントがまとめられた「Twitterライフライン表示」などが搭載されています。

2021年8月に最新版(Ver5.7)がリリースし、火山や土砂災害警戒区域、浸水想定区域などのハザードマップ表示が追加されています。

(運営:ファーストメディア株式会社)

③「東京都防災アプリ」

引用:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1005744/index.html

「あそぶ」「まなぶ」「つかう」をコンセプトに、楽しみながら防災の基礎知識を得られる防災アプリです。名前に「東京都」とついていますが、東京に住んでいなくても役立つ機能が満載です。

東京都が冊子で出している防災本がまるまる2冊分入っており、普段からの防災対策、災害発生時の対処法以外にも、“避難所における授乳や防犯対策などの被災生活で生じる様々な課題への対処法”を閲覧できる(オフラインにも対応)のがポイント。

防災の備えをしているという人は多いものの、「被災生活での課題」まで想像し、対策ができている人は意外と少ないかもしれません。このアプリがあれば、事前に心構えや準備ができるので便利ですね。実際の被災生活下でトラブルに遭遇したとき、手引書としても活躍させられそうです。

他にも「防災マップ」、「雨雲レーダー」、「水害リスクマップ」や登録したエリアの災害情報を受信する機能などもついています。

2021年3月にトップページがリニューアル。

引用:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1005744/index.html

  • ワンタップで災害情報へアクセスする「切り替え機能」
  • 30以上のコンテンツを追加・削除し、自分好みにできる「メニューカスタマイズ機能」
  • 日替わりで災害時等に役立つ知識を学べる「防サイ豆知識」
  • 台風や雨雲の動きを確認する「雨雲レーダー」

より見やすく、楽しく、使いやすくなりました。

このアプリは他の防災アプリに比べ、かわいいイラストが盛りだくさん!子どもの興味もひけるため、お子さまがいる方であれば、子どもと一緒に防災を考えるキッカケづくりにもなりそうです。

(運営:東京都)

安否確認に役立つアプリ1選

災害直後は回線が混雑し、電話やネットが繋がらなくなることがよくあります。テレビのニュースで災害情報が得られても、いちばん知りたいのは大切な人が今どこにいて、無事でいるのかということ。連絡が取れず、安否がわからないままでいると、不安が膨らんでしまいますよね。そんなときに役立つのが、すばやく安否確認のできるアプリです。

「ココダヨ」&「ココダヨ SORO」

引用:https://www.cocodayo.jp/

回線が規制され混雑する前に自動で位置情報を共有

「ココダヨ」は、代表者が課金することで利用できる2〜8名のグループ用アプリ。「ココダヨ SORO」は2021年新たにリリースされた、ひとり用のアプリです。

「ココダヨ」では、震度5弱以上の緊急地震速報や大雨危険度に連動に連動してプッシュ通知が届き、事前に登録しておいたメンバー同士で警報を確認したかどうかワンタップで教えあったり、警報直前の居場所の送信がアプリによって自動で行われることで、安否や居場所の確認がすぐできます。チャット機能を使って直接メッセージを送ることも可能です。

引用:https://www.cocodayo.jp/family

「家族や大切な人が災害の危険度に気づけているか確認したい」、「離れた場所で暮らす家族にもいちはやく避難を呼びかけたい」、といった方にぴったり。緊急時だけでなく、普段から子どもや高齢者の見守り用にも利用できます。

2021年6月には、家族同士であっても「常にお互いに位置情報を知られたくない」とプライバシーをより重視する方や、単身世帯(ひとり暮らし)に向けて「ココダヨ SOLO」がリリースされました。

引用:https://www.cocodayo.jp/solo

「ココダヨ SOLO」は、「ココダヨ」のグループ・チャット機能以外の機能を備えつつ、警報に連動して、あらかじめ登録した相手(最大8件まで)に自分の最新の位置情報をメールで自動送信します。登録先はお住まいの自治体連絡先、職場・大学などの知人・友人関係、ご近所同士などが想定されています。

「ココダヨ」と「ココダヨ SORO」は利用料金(連絡先登録数により変動、180円~300円/月)が必要になりますが、30日間無料体験ができるので、気になる方はまず体験してみるのをおすすめします。

「ココダヨ」

「ココダヨSOLO」

(運営:株式会社ゼネテック)

日頃の備えに役立つアプリ1選

非常用持ち出し袋や食料の備蓄は、一度準備したら終わり、ではありません。いざというとき、「やっぱりコレがあれば……」と持ち物不足を後悔したり、食料の消費期限が大幅に切れて食べられなかったということを防ぐために、定期的な見直し・管理が必要です。ご自宅での防災備蓄品管理を手助けするアプリをご紹介します。

「SAIBOU PARK」

緊急時に「コレがなかった!」「賞味期限が切れていた!」を解決

2021年5月にリリースされた「SAIBOU PARK」アプリは、防災グッズや非常食などをまとめて管理するためのサービスです。

使用方法は自宅にあるアイテムの写真を撮り、数量や保管場所、消費期限を登録するだけ。自分が今どんな備えができているか、いつでもスマホで確認できます。

食品については、消費期限が切れる1ヶ月前と2週間前にプッシュ通知を設定することができるため、ローリングストックに役立ちます

昨今はたくさんの魅力的な防災グッズや非常食があり、見かけたときについ購入を考えることがあるかもしれません。このアプリがあれば、すでに持っているグッズの機能と重複していないか、追加で買うにしても多すぎる備蓄にならないか、冷静に判断をし、ムダ買いを防げます。

備え忘れのアイテムがあれば、アプリからそのまま、防災用品専門のセレクトショップ「SAIBOU PARK」で購入もできます。同サイトで購入したアイテムの情報は、自動的にアプリ内に登録されるので手間いらず。

(運営:サイボウデジタル株式会社)

まとめ

インターネットや技術の発展により、いつでもどこでも、災害に対象できるようになってきました。お手元のスマホが“命を守る鍵”になる防災アプリは、今後ますます便利な機能が追加されていきそうです。

今回紹介したアプリは、「ココダヨ」「ココダヨ SOLO」以外、すべて無料で使えます。この機会に、ぜひスマホへダウンロードしてみてください。