防災は人間だけのものではありません。2011年3月に発生した東日本大震災では、地震、津波、放射能汚染などの被害により多くの飼い主がペットを置いて早急に避難せざるをえず、多数のペットが命を落としてしまいました。また一緒に連れて避難する際にはぐれたり、連れていけないからと飼い主によって屋外に放たれたペットが放浪状態になり、地域の環境を荒らす一因となってしまったこともありました。
動物と暮らしている人は彼らの防災についても日頃から考えておく必要があります。そのキッカケにおすすめなのが「WanQol(わんクォール)」が作成した『うちの子防災手帳』です。
緊急避難はペットと一緒に!
東日本大震災で多数のペットが命を落としたり放浪状態になった経験から、環境省はペットを飼養している人が災害時に自宅等から避難する必要があるとき、まずは自己責任の下でペットを連れて避難する「同行避難(※避難所で人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません)」を推奨しています。
さらに、2021年2月には大規模災害時に避難所でのペットの受け入れが円滑に進むよう、同行避難の受け入れに関するチェックリストや、各自治体避難所の「ペットの受け入れの可否」を公表する方針を決めました。
「緊急時はペットと一緒に避難する」。この意識が飼い主さんの当たり前となるよう、国や自治体が動き出している現在。
株式会社カインズが運営する“わんちゃんとオーナーの暮らし向上メディア「WanQol(わんクォール)」”が、2021年8月16日、緊急時に必要な情報をまとめておける『うちの子防災手帳』の配布をスタートさせました。
緊急避難先でのペットの情報共有に。愛犬・愛猫のための『防災手帳』
『うちの子防災手帳』は飼い主の情報と、鑑札やマイクロチップ、ワクチンの接種履歴など、愛犬・愛猫について緊急時に必要な情報を記入できるようになっています。
万が一、避難所等に預けなければならなくなってしまった時や、愛犬・愛猫とはぐれてしまった時に活躍します。
インターネットから無料ダウンロード!
『うちの子防災手帳』はネット上でデータが無料公開されています。
WanQolのホームページからダウンロード後に印刷し、4つ折りにして完成です。
コンパクトに保管できるので、非常持ち出し袋などに入れておくと良いでしょう。
紙での保管と一緒に、スマートフォンなどに画像として保管しておくのがおすすめです。
ダウンロードはこちらから:https://www.wanqol.com/articles/bousai2021
全国のホームセンター「カインズ」でも配布中!
ペットショップ「Pet’s One」がある全国のホームセンター「カインズ」にて、印刷済みのモノクロ版が配布されています。※一部店舗除く。なくなり次第終了。
お近くのカインズをチェックしてみてくださいね。
まとめ
もしもの時に、一緒に暮らしているペットを守ることができるのは飼い主だけ。自分自身の防災はもちろん、ペットの防災について日頃から少しずつ準備しておきましょう。なにから始めれば……?という方は、まずは無料で簡単に手に入る『うちの子防災手帳』を作成してみてください。
参考・引用:https://www.wanqol.com/articles/bousai2021