地震や台風、火災といった緊急時の防災の備えが大切だと言われています。

災害が起きた時は人間の家族同様、ペットの安全も確保しなければなりません。

ペット飼育者のうち、どのくらいの人がペットの防災準備をしているのでしょうか?

ペット保険相談サービス「MOFFME」を運営する「株式会社Wizleap」は、ペット飼育者の防災意識調査を実施しました。

  • 【調査概要:ペットに関する意識調査】
  • 調査日程 :2021年1月31日〜2021年2月2日
  • 調査方法 :インターネット
  • 調査人数 :1129名

 

意識調査が行われた回答者情報は、このようになっています。

また、今回の調査はペットの飼育経験がない方も対象となっています。内訳は、以下の通りです。

まず、ぺット飼育経験がある方を対象に、緊急時にペットを預けた又は同行避難した経験があるか聞いたところ、上のような調査結果が表れました。

「同行避難した経験がある」が3%、「預けた経験がある」が2%、「両方ある」が1%未満、「両方ない」が95%です。

「同行避難した経験がある」と答えた30代の男性は、「猫を飼っていたが、避難時自由がきかない。避難所は拒否られ、車の中でいたので猫にとってストレスだったと思います。」と答えています。

また、同じく「同行避難した経験がある」と答えた30代女性は、「周りの目がとてもきになった。興奮して落ち着かせるのが大変だった。なので、すぐに親戚の家に移動した」と、同行避難時の苦労について答えていました。

次に、ペット飼育経験がある方を対象に、緊急時のペット対応(同行避難・預ける)に不安があるかどうか聞いたところ、「ある」75%、「ない」が25%という結果になりました。多くの方が、災害時の対応に不安があることがわかります。

次に、ペット飼育経験がある方を対象に、ペットの防災用品を準備していたかどうか聞いたところ、「はい」が20%、「いいえ」が80%という結果になりました。

75%の方が災害時の対応に不安があったにも関わらず、実際に防災グッズを準備していた方は20%のみに、留まっていたようです。

日常のなかで災害があったときにペットをどうするか考えるタイミングはあっても、準備まではなかなか至らないことがわかります。

次に、ペット飼育経験がある方を対象に、ペットの緊急時の預け先を決めているかどうか聞いたところ、「はい」が12%、「いいえ」が88%という結果になりました。

預け先を決めている人は、防災グッズを準備している人よりもさらに少ないことがわかってきました。緊急時にどこを頼るか事前に決めておくことはなかなか難しいようです。

さらに、「預け先を決めている」と回答した人に、具体的な預け先を聞いてみたところ、「身内」が88票、「かかりつけ動物病院」が39票、「ペットホテル」が34票、「友人」が25票と続きました。

身内や動物病院など、日頃から関わりのある人に預けたいと感じる人が多いようですが、その一方で、有料シェルターや非営利団体などを挙げている人も。

自分の家の近くに、有料シェルターがあるかどうか、またボランティア活動があるかどうかを調べておくといいかもしれません。

最後に、ペット飼育経験がない方に、災害時にペットと避難所に同行避難することに対してどのように感じるか聞いたところ、「賛成」が43%、「反対」が18%、「どちらとも言えない」が39%という結果になりました。

全ての人がペットと同行避難することに対して肯定的ではないようで、反対や答えに迷う人も多く表れました。

「反対」と答えた40代女性は、「ペットは可愛いし、連れていきたい飼い主さんの気持ちはわかるけど、避難先には動物が苦手な人、喘息など動物に触れる事が出来ない人など様々な人がいると思います。心配でも避難先には同行させるべきではないと考えます。」と話しました。

また、同じく反対と答えた40代男性は、「避難所ではペットの管理がしにくい上、他の人の邪魔になりやすい」と他の避難者のことを考えると難しいと話しました。

同行避難についてはさまざまな意見がありますが、あらかじめ災害が起こる前に、自分たちの場合は、どのような対応策を取るか考えておくことが重要です。

緊急時にペットをどこかに預けるのか、それとも自分たちとともに避難をするのか。どちらの場合にせよ、ペット防災に向けた準備が必要だと感じます。事前にどんな準備ができるのか、家族で話し合っておきましょう。