「10年前の今日起きた災害を覚えていますか?」
この突然の問いに答えることが出来る人はゼロに近いだろう。だが、もし日常のふとしたタイミングで災害について触れるきっかけがあったらどうだろうか?
もしかしたら災害発生時の対処法、備えについて意識して生活するようになるのかもしれない。今回はそんな災害を身近に考えるきっかけとなるであろう「Yahoo!災害カレンダー」を紹介したい。
Yahoo!災害カレンダーとは
Yahoo!災害カレンダーとは、ヤフー株式会社が過去の災害に関する資料や写真をまとめたカレンダーである。国内外で過去に発生した災害の名称・発生した西暦がカレンダーに表記されている。カレンダー上で気になる災害は、災害の規模や当時の新聞記事、写真など詳細を知ることが可能なのである。
Yahoo!災害カレンダーが開発された背景と想い
直視していただきたい、悲しい現実があります。
たくさんの命と穏やかな暮らしを奪ってきた災害の記録です。世界で、日本で、あなたの街で、人は自然災害に苦しめられてきました。
カレンダーを見れば一目瞭然、毎日のように地球上のどこかで、災害は起きています。Yahoo! JAPANは、自然の脅威をとらえた写真や惨状を伝える新聞紙面、被災体験者の証言や専門家の助言などを共有しながら、皆さんと一緒に災害への備えを考えます。
一人ひとりが災害の記録と向き合って、各々が備えの一歩を踏み出せば、救える命はきっとある。
「災害カレンダー」の願いです。
(引用:yahoo!災害カレンダー)
内閣府の調査によると、大災害が発生する可能性があると考えている者は6割を超えている。しかし、災害の備えに取り組んでいるという人は、4割以下にとどまっているという調査結果がある。この調査から災害について恐怖心を持っているが、備えまで行動が移せている人が少ないということが分かる。
(引用:日常生活における防災に関する意識や活動についての調査結果について)
「Yahoo!災害カレンダー」は災害への意識にメスを入れている。そして災害に備えて何が出来るのか、私たちに考えるきっかけを作っているのではないだろうか。
災害種別・地域ごとに絞ることが可能
「Yahoo!災害カレンダー」は、過去のその日に起きた災害の当時の記事、写真を掲載している。また被災体験者の証言を募集しており、体験教訓を語り継ぐことで災害から身を守る術の共有を図っている。しかしそれだけではない。
災害種別、地域を絞って検索することが可能なのである。
検索をすることで災害は日々発生していること、過去と現在で災害が発生している地域が似ているなど、新たな気づきがあるかもしれない。
災害や備えについて考えるきっかけに
災害は毎日、世界のどこかで発生している。災害発生直後は災害や備えについて深く考えるが、時間が経つにつれて忘れてしまうものである。しかし「Yahoo災害カレンダー」は、過去に発生した災害の記憶を呼び起こすことができる。記憶を呼び起こすことで、災害に対する意識が高まり、備えについて考えるきっかけになるのではないだろうか。