甚大な被害をもたらした東日本大震災。幅広いエリアで水や電気・ガスといったライフラインが停止してしまった。そのため、多くの人が避難所生活を余儀なくされた。それもそうだろう。ライフラインが止まっているため、家にいても何もできることがない。それよりは、避難所に行って最新の情報を手に入れていた方がよい。

しかしながら避難所にいても、当然電気やガスなどは使えない。加えて、被災直後はスーパーが閉店していたり、道路が変形していたりで、物資救援がスムーズにいかない、そのため、「食べもの」に関して悩んだ方もいるのではないだろうか。

そんな災害時のために備えておくおすすめの保存食が「マジックライス」。なんと、炊飯器・電力無しでご飯を食べることができるのだ。

マジックライスとは

サタケ公式HPより引用

マジックライスとは明治29年創業の株式会社サタケが販売している、保存食シリーズのひとつだ。

お米は従来、適量の水と一緒に炊飯器や鍋などに入れて、電気や火をかけて炊かなければ食べられないものであった。しかしながらこの「マジックライス」の特徴は、なんといっても水やお湯を適量加えるだけで調理が可能。炊き立ての状態に調理することができるのだ。これは、一度炊いた国産うるち米を乾燥させているからだ。乾燥させているため、5年という長期保存も可能になっている。

加えて、調理するときの水の量を変えることで、雑炊にもなるのだとか。そのため、あまりかむ力のない小さなお子さんや高齢者の方でも食べれるようになっており、老若男女に優しい保存食である。

豊富なラインナップ

サタケオンラインショップより引用

マジックライスは、ラインナップが豊富なところも魅力の一つだ。

基本食である「白飯」に加え、「わかめご飯」、「青菜ご飯」、「梅じゃこご飯」、「五目ご飯」、「ドライカレー」、「えびピラフ」、「牛めし」、「炒飯」と計9種類存在する。

同じものばかりを食べていると飽きが出てしまうが、9種類もあるので一週間毎日違った味を楽しめるのも魅力的である。

調理方法

サタケ公式HPより引用

調理方法はとても簡単。準備していただくのは、マジックライスのほかには、水かお湯のみ。炊飯器、電力などは全く必要ないのだ。

まず、袋の中からスプーンと脱酸素剤を取り出して、袋の底を広げる。あとは、水かお湯を規定量加え、熱湯の場合は15分、水の場合は60分待つことでできあがる。

なお、ごはんにしたい場合は袋の内側の赤い注水線まで、雑炊にしたい場合は青い注水線まで注ぎこめばそれぞれができあがる。

もちろん、電子レンジや鍋を使っても調理することは可能。また、公式HPには「マジックライス」を使ったアレンジレシピも紹介されているので、時間がある人はぜひとも作ってみてほしい。

いざという時の備食へ


「食べること」は動物が生きていくうえで必要不可欠な行為である。特に、災害直後などは不安や恐怖によるストレスを抱えることになるであろう。

そんな時こそ、食事を怠ってはいけない。マジックライスは水さえあれば、調理をすることが可能だ。加えて、即席料理としても使える。家にいくつかあってもいいのではないのだろうか。

調理簡単・電力不要で作ることのできる「マジックライス」。

非常時のためにも、家に備えておいてはいかがだろうか。

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