これまで私たちにとって「暮らしが変わる災害」といえば、地震・台風・水害など、目に見える自然災害が一般的でした。しかし昨今は新型コロナウイルス感染症という“目に見えない災害源”により、急速に暮らしが変化しています。

感染症拡大の長期化で外出自粛やリモートワークが浸透し、家で過ごす時間が増えた“WTIHコロナ時代”。住宅には、「脅威を防ぎ、身を守るためのもの」という意味合いが増してきているのではないでしょうか。

今回は、そんなこれからの時代にぴったりな新しい住宅「レジリエ」を紹介します。

防犯・防災・防菌の機能を備える防住宅「レジリエ」

テクノロジーで暮らしの安全を守る

2021年9月に名古屋ナチュラルハウス(株式会社ライフステージ 本社:広島県福山市)が発表した「レジリエ」は、杉集成材を使った木造の注文住宅です。

  1. 近年、増加し続ける自然災害の対策を組み込んだ「防災住宅」
  2. 空き巣や強盗がなかなか減らない中、住んでる方の不安や家族を守るための「防犯住宅」
  3. 人が身体に最も多く摂取する空気中にあるウィルスや有害物質など空気環境を配慮した「防菌住宅」

という3つの「防」をテーマに、さまざまなテクノロジーが備えられています。

「防災」について

住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルである「耐震等級3」仕様に加え、地震エネルギーを吸収して揺れを低減する「制振ダンバー」、震度5強以上の地震を感知し、分電盤の主幹ブレーカーを強制遮断して電源をストップする「感震ブレーカー」が導入されています。分電盤は、家中が停電してしまうのを防ぐために階ごとに設置されています。

地震への備えだけでなく、構造的に床上げを行い、下水の逆流を防ぐ圧力解放蓋の設置といった水害対策や、火災、台風に対する装備も実装されています。

「防犯」について

引用:http://bouhan-cp.jp/cp_about.html

官民合同会議の防犯性能試験に合格し、防犯性能が高いと認められた建物部品のみ使用できる「CPマーク」付きの防犯ドアや防犯カメラ、セコムホームセキュリティを導入しています。

「防菌」について

引用:https://ikuta.co.jp/airwash/

光触媒機能をもち、床に付着するウイルス・菌・VOC(シックハウスの原因物質)・臭いの原因物質を除去する「エアー・ウォッシュ・フローリング(イクタ)」を床材に使用。さらに、空気中の酸素や水分と反応して有害物質を分解し、抗菌や消臭などの効果を発揮する「空気触媒」、微粒子にも対応する「高性能換気システム」を取り入れています。

開発の経緯

「レジリエ」を手がける名古屋ナチュラルハウスは、愛知県や岐阜県南部を中心に、不動産から木造建築の設計・施工、アフター対応まで一貫して行っている会社です。

テレワークの浸透が職場と暮らしの場をボーダーレスにして在宅時間が長くなり、これからの住まいの選び方や住宅に求められる役割が変わってきたことに着目し、

  • 何が起こるかわからない災害から家族を守る
  • いつ巻き込まれるかわからない危険から家族を守る
  • 目に見えない菌やウィルスの他、有害物質から家族を守る

ことが、これからの時間を長く安心して過ごすためには必要だと考え、暮らしの不安要素に対応する注文住宅として「レジリエ」を開発したそうです。

まとめ

しっかり身を守るという観点から住まい選びをするときに、防災・防犯・防菌機能を備えた「レジリエ」は心強い選択肢となりそうです。

2022年2月までに、愛知県常滑市内にモデルハウス(2階建て、32坪)が開設されます。今後の情報やモデルハウス見学の予約は、名古屋ナチュラルハウスのホームページで随時更新されるとのこと。気になる方はぜひ足を運んでみてください。