「防災のことをもっと知りたいけど、堅苦しいイベントは苦手」「子供たちにも楽しく防災について学んでもらいたい」そのように思っている人も多いのではないだろうか。今回紹介する「防災パーク2017」は、そんな悩みを解決してくれるイベントだ。

「防災パーク2017」とは?

「防災パーク2017」は、NHKが開催するイベントだ。今回のテーマは「情報が命を守る」。このイベントを通して、地震などの首都圏で起こりうる災害に必要な備えや、災害時にとるべき行動を学ぶことができる。

キャラクターを活用したショーや、気象キャスター体験はNHKならでは。さらに、警察によるレスキューデモンストレーションや、ジャパンケネルクラブによる災害救助犬のデモンストレーションも。子供も大人も楽しみながら「知る・学ぶ・体験する」ことができるイベントとなっている。

「防災パーク2017」は8月26日(土)、27日(日)の2日間開催される。時間は午前10時から午後4時まで。会場はNHK放送センターで、アクセスも良好だ。入場も無料となっているので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

家族で学べる!会場には楽しく学ぶ工夫がいっぱい

画像:NHK公式HPよりスクリーンショット

「防災パーク2017」にはたくさんのイベント、コーナーがあるがそれらは4つのゾーン、ステージに分かれている。それぞれ、災害現場で活躍する公共機関の活動などを学べる「レスキューゾーン」、NHKの災害報道や防災・減災への取り組みを紹介する「NHKゾーン」、人気キャラクターのステージやお天気教室が見れる「防災ファミリーステージ」、体験プログラムを通して防災マスターを目指す「体験・ワークショップゾーン」だ。

中でもご家族におすすめしたいのは、「体験・ワークショップゾーン」だ。このゾーンは4つのエリアで構成されており、それぞれのチェレンジを終えて「防災マスター」になることを目指す。エリア1では地震が起きた際の身の守り方を学んだり、地震体験車に乗ることができる。エリア2ではまっくらなテントや、煙ハウスから脱出を目指す。エリア3と4では、それぞれ身の回りの物で防寒・防暑する術を学んだり、家具の転倒実験などで日ごろの備えを学ぶ。

実践的なプログラムで、楽しく防災知識を得ることができるこのエリア。すべてやり終えた「防災マスター」には素敵な記念品がプレゼントされるそう。最後にご褒美があると分かれば、お子さんも集中してワークショップに取り組めるのではないだろうか。

VR体験や、NHKならではの体験プログラムも

「防災パーク2017」にはNHKならではのプログラムや、VR体験など本格的な体験イベントもあり、子供だけでなく大人も楽しく学べる要素がたくさんある。中でも特に注目なのが、先ほど紹介した4つのゾーンの1つ、「NHKゾーン」だ。

ここでは、NHKが開催しているイベントならではの体験が可能だ。例えば、カメラマン体験や中継車見学などを通して、緊急報道はいかなるものかを学ぶことができる。さらにNHK防災動画「つくってまもろう」のワークショップも開かれている。

また、専門的かつ本格的な体験イベントがあるのも、「防災パーク」の魅力だ。同じく「NHKゾーン」では大規模災害のVR体験ができる。近年VR(バーチャルリアリティー)という、現実にない状況をまるで目の前にある現実のように見せる技術を利用したイベントも増えている。今回は防災のイベントということで、実際に災害が起きた時の状況を現実かのように体感できるので、防災意識も高まるのではないだろうか。

さらに、「NMAPS」というNHKが開発したビックデータ可視化システムの紹介もある。このシステムは、膨大な過去の気象に関するデータを分析してリアルタイムで可視化することにより、その時点の気象状況をわかりやすく人々に伝えることができるというもの。少し専門的なので、小さなお子さんには難しいかもしれないが、天気に興味のある小中学生や、大人には「NMAPS」のことを深く知ることのできるいい機会だろう。

 

「防災パーク」は子どもから大人まで、楽しく防災について学ぶことができる貴重なイベント。ぜひ、家族で夏休みの最後のお出かけとして足を運んでみてはいかがだろうか。