共働き世帯が増えた日本の現代社会において、子どもを保育園や幼稚園に預ける親は少なくない。

子どもと離れているときに、もし大規模な災害が発生したら。愛するわが子の無事が確認できるまで、親は不安で仕方ないだろう。

自分の子どもは無事なのか、今どこで何をしているのか。そんな不安を解消するために一役買ってくれるのが、Webテレビ放送システムだ。今回は、そんなWebテレビ放送技術を活用したサービスを紹介する。

Webテレビ放送技術を災害時に活用!

SKY-NETWORK株式会社は、静岡県静岡市に本社をおくインターネット関連のサービスを提供するIT企業である。Webテレビ放送の技術を活用し、幼稚園と保護者とのコミュニケーション、連絡に役立てている。

当社が提供するサービスは、ライブストリーミング方式による動画放送。従来のVOD(ビデオオンデマンド)による動画配信ではないため、日常の連絡はもちろん、非常時連絡にも即座に対応が可能だ。

その魅力は、リアルタイムで状況が確認できるだけではない。SKY-NETWORKが提供するのは、文字放送(テロップ)や音声放送も可能な、クラウド型プライベートWeb放送システムなのだ。

このサービスは、幼稚園のパソコンをプライベート放送局とする、クラウド型放送システムだ。園の職員はタブレット端末やスマートフォンなどのモバイル機器を使い、園児の様子を撮影する。そして、普段は園内で元気に遊ぶ園児の姿を、緊急時には安否や避難状況など状況を発信。保護者はその映像をスマートフォンなどで確認できるというシステムなのだ。

災害時にリアルタイムでわが子の姿を確認できる!幼稚園が状況を実況

日中、子どもたちと離れて過ごす親にとって、子どもの元気な姿が確認できない時間は不安だろう。日常はともかく、災害時といった非常事態には、自分の安全確保や他の家族の安否確認、家や地域の状況把握などするべきことが多く、落ち着いて行動することで精一杯なはず。

いちいち、子どもの通う園に問い合わせるわけにもいかないし、連絡をまっているのももどかしい。さらに電話がつながらない、避難所を変更するなどの不測の事態が起こりうるのが非常事態というものだ。

そんな時、幼稚園が発信する子どもたちの映像、そして周辺の様子をリアルタイムで実況してくれれば、それほど安心なことはないだろう。日常の連絡は必要がなくても、緊急事態には通知がくるようにしておけばいざという時に役立つはずだ。

このサービスが実用化されれば、もしもの時に幼稚園が一斉メールを送信したり、連絡網を用いて情報を発信する必要がない。それにより、緊急連絡の迅速化と、園児の引き渡しのさらなる効率化が期待できる。

いざという時のために、目に見える安心を

大規模災害が発生したとき、家族の安否が確認できれば。そう思うのが当たり前だが、被災直後は安全確保や状況確認などやらなければならないことがたくさんある。

とくに幼稚園に通う子どものほとんどは、自分たちから両親に連絡をとる手段を持たない。そんなとき、刻々と変わる状況や、園児の状況を実況配信することができれば、実際に子どもの様子を確認できる両親は安心だろう。さらにその後の対応も、迅速に行われるようになることが期待される。

今回紹介した、SKY-NETWORKが提供するWebテレビ放送サービスを導入する幼稚園が増えれば、子どもを預ける親にとってこれほど安心なことはないだろう。

 

いざという時に家族の無事をいち早く確認するためにも、園と両親との連絡をさらに効率化するためにも、当サービスの今後の発展に期待したい。